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【CVE-2024-13771】WordPress用テーマCivi 2.1.4に認証バイパスの脆弱性、管理者権限奪取の危険性

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPressテーマCiviに認証バイパスの脆弱性
  • バージョン2.1.4以前が影響を受ける深刻な問題
  • 任意のユーザーのパスワード変更が可能に

WordPress用テーマCivi 2.1.4の認証バイパス脆弱性

WordFenceは2025年3月14日、Job Board & Freelance Marketplace用WordPressテーマCiviにおいて、認証バイパスの脆弱性が発見されたことを公開した。この脆弱性はバージョン2.1.4以前のすべてのバージョンに影響を与えており、CVSSスコアは9.8と深刻度が極めて高い問題となっている。[1]

脆弱性はパスワード更新機能における適切なユーザー検証の欠如に起因しており、攻撃者がユーザー名を知っているだけで管理者を含む任意のユーザーのパスワードを変更できる状態となっている。この脆弱性はCVE-2024-13771として識別され、認証バイパスの一種であるCWE-288に分類されている。

脆弱性の発見者はLucio Sá氏であり、WordFenceのセキュリティ研究チームによって詳細な分析が行われた。この脆弱性は管理者権限の奪取にもつながる可能性があり、早急なアップデートが推奨されている。

Civi 2.1.4の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-13771
影響を受けるバージョン 2.1.4以前のすべてのバージョン
CVSSスコア 9.8(Critical)
脆弱性の種類 認証バイパス(CWE-288)
発見者 Lucio Sá

認証バイパスについて

認証バイパスとは、システムの認証メカニズムを迂回して不正なアクセスを可能にする脆弱性の一種のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 正規の認証プロセスを回避して不正アクセスを実現
  • 設計上の欠陥や実装ミスにより発生する重大な脆弱性
  • 権限昇格や情報漏洩につながる危険性が高い

本件の場合、パスワード更新機能においてユーザー検証が適切に実装されていないことが原因となっている。攻撃者は正規の認証プロセスを経ることなく、ユーザー名さえ知っていれば任意のアカウントのパスワードを変更できる状態となっており、特に管理者アカウントが標的となった場合はシステム全体に重大な影響を及ぼす可能性がある。

Civi 2.1.4の脆弱性に関する考察

WordPressテーマの脆弱性は、そのテーマを利用するすべてのウェブサイトに影響を与える可能性があり、特に認証機能に関する脆弱性は深刻な問題となる。今回の脆弱性は、パスワード変更という重要な機能における基本的なセキュリティチェックの欠如が原因であり、開発プロセスにおけるセキュリティレビューの重要性を改めて示している。

今後は類似の脆弱性を防ぐため、認証関連機能の実装時には特に慎重なコードレビューが必要となるだろう。また、WordPressテーマの開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、自動化されたセキュリティテストの導入も検討する必要がある。

この事例を通じて、オープンソースコミュニティにおけるセキュリティ意識の向上と、脆弱性報告の重要性が再認識された。今後はWordPressエコシステム全体でセキュリティ対策の強化が進むことが期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13771, (参照 25-04-01).
  2. 1337

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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