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【CVE-2024-13773】WordPressテーマCivi 2.1.4に重大な脆弱性、LinkedInキーの漏洩リスクが発覚

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Civi 2.1.4以前のバージョンで情報漏洩の脆弱性が発見
  • ハードコードされた認証情報により未認証の攻撃者が機密データにアクセス可能
  • LinkedInのクライアントキーとシークレットキーが漏洩の危険性

WordPressテーマCivi 2.1.4の重大な脆弱性発見

Wordfenceは2025年3月14日、WordPress用テーマ「Civi - Job Board & Freelance Marketplace WordPress Theme」において、バージョン2.1.4以前に情報漏洩の脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性はハードコードされた認証情報により、未認証の攻撃者が機密データにアクセス可能になるという深刻な問題を引き起こす可能性がある。[1]

この脆弱性はCVE-2024-13773として識別されており、CVSS v3.1での評価スコアは7.3(High)となっている。攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く、特権レベルや利用者の関与も不要とされているため、攻撃の実行が容易である点が大きな懸念となっている。

特に深刻な問題として、LinkedInのクライアントキーとシークレットキーが漏洩する可能性が指摘されている。この脆弱性の発見者はLucio Sáとされており、Wordfenceの脅威インテリジェンスチームによる詳細な分析結果も公開されている。

Civi 2.1.4の脆弱性詳細まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-13773
影響を受けるバージョン 2.1.4以前の全バージョン
CVSSスコア 7.3(High)
脆弱性の種類 ハードコードされた暗号化キーの使用(CWE-321)
漏洩の可能性がある情報 LinkedInのクライアントキーとシークレットキー

ハードコードされた暗号化キーについて

ハードコードされた暗号化キーとは、ソースコード内に直接記述された暗号化キーのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ソースコード内に平文で記述された認証情報や暗号化キー
  • 容易に抽出可能で、セキュリティリスクが非常に高い
  • キーの更新や管理が困難になりやすい

WordPressテーマCiviの事例では、class-init.phpファイル内にLinkedInの認証情報がハードコードされていることが確認されている。このような実装方法は、攻撃者による認証情報の抽出を容易にし、LinkedInアカウントの不正利用やなりすまし攻撃のリスクを高める要因となっている。

WordPressテーマCiviの脆弱性に関する考察

WordPressテーマの開発においては、認証情報の適切な管理が不可欠であり、環境変数や暗号化された設定ファイルの活用が推奨される。Civiの脆弱性は、多くのWordPressテーマ開発者に対してセキュアコーディングの重要性を再認識させる契機となるだろう。

今後は特に、オープンソースプロジェクトにおけるコードレビューの強化と、セキュリティベストプラクティスの徹底が求められる。また、プラグインやテーマの開発者向けに、認証情報の安全な取り扱いに関するガイドラインの整備も重要な課題となっている。

利用者側の対策としては、テーマやプラグインの選定時におけるセキュリティ評価の重要性が高まっている。特に求人サイトやフリーランス向けマーケットプレイスなど、機密性の高い情報を扱うサイトでは、使用するテーマの脆弱性対策状況を慎重に確認する必要があるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13773, (参照 25-04-01).
  2. 1457

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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