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【CVE-2025-1773】WordPressテーマTravelerに深刻なXSS脆弱性、バージョン3.1.8以前に影響

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPressテーマTravelerにXSS脆弱性が発見
  • 影響を受けるバージョンは3.1.8以前の全バージョン
  • 悪意のあるスクリプト実行が可能な深刻な脆弱性

Traveler WordPress テーマの3.1.8以前のバージョンにXSS脆弱性

WordfenceはWordPressテーマTravelerに反射型クロスサイトスクリプティング脆弱性を発見し、2025年3月15日に公開した。この脆弱性は入力の検証と出力のエスケープが不十分であることに起因しており、CVE-2025-1773として識別されている。認証されていない攻撃者が任意のWebスクリプトを注入できる可能性があるため、早急な対応が必要だ。[1]

WordPressテーマ開発元のShineThemeによると、この脆弱性はTravelerテーマの3.1.8以前のすべてのバージョンに影響を及ぼすことが判明している。CVSSスコアは6.1(深刻度:中)と評価されており、ネットワークからアクセス可能で攻撃の複雑さは低いものの、ユーザーの操作が必要とされている。

この脆弱性は複数のパラメータで確認されており、攻撃者がリンクのクリックなどのユーザーアクションを誘導することで悪意のあるスクリプトを実行できる可能性がある。CWE-79(Webページ生成時の入力の不適切な無害化)に分類されるこの脆弱性は、情報の漏洩やセッションの乗っ取りなどのリスクをもたらす可能性がある。

Traveler WordPress テーマの脆弱性詳細

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2025-1773
影響を受けるバージョン 3.1.8以前の全バージョン
脆弱性の種類 反射型クロスサイトスクリプティング
CVSSスコア 6.1(深刻度:中)
CWE分類 CWE-79
発見者 István Márton

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を利用して、サイト間を横断して悪意のあるスクリプトを実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力データを適切に検証・エスケープせずにWebページに出力する脆弱性を悪用
  • 攻撃者が作成した悪意のあるスクリプトを他のユーザーのブラウザ上で実行可能
  • セッション情報の窃取やフィッシング詐欺などの攻撃に悪用される可能性がある

WordPressテーマのTravelerで発見された脆弱性は、複数のパラメータで入力値の検証が不十分であることが原因となっている。攻撃者は特別に細工されたURLをユーザーに踏ませることで、ユーザーのブラウザ上で任意のJavaScriptコードを実行することが可能だ。

Traveler WordPressテーマの脆弱性に関する考察

WordPressテーマの脆弱性は、サイト全体のセキュリティに大きな影響を及ぼす可能性があるため、早急な対応が必要不可欠である。Travelerテーマの開発元であるShineThemeは、セキュリティアップデートを通じて脆弱性を修正することが期待されるが、ユーザー側でも定期的なバージョン確認とアップデートの実施が重要だ。

今後は入力値の検証とエスケープ処理の強化が求められ、特にユーザー入力を扱うパラメータに対してより厳密なセキュリティチェックが必要となるだろう。WordPressテーマ開発者全体としても、セキュアコーディングのベストプラクティスに従った開発プロセスの見直しが望まれる。

また、このような脆弱性の発見は、オープンソースコミュニティにおけるセキュリティ研究者の重要性を改めて示している。脆弱性の早期発見と適切な開示プロセスを通じて、WordPressエコシステム全体のセキュリティ向上につながることが期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1773, (参照 25-04-03).
  2. 1494

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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