DX

ディーエックス

公開：2025-04-09

消防庁がBuddycomを公共安全モバイルシステムとして評価、災害時の情報共有強化に期待

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 消防庁がBuddycomを公共安全モバイルシステムとして評価
• 消防分野での情報連絡手段として有用性を確認
• 能登豪雨での活用実績で広域応援体制の強化を実現

サイエンスアーツのBuddycomが消防庁から高評価を獲得

株式会社サイエンスアーツが提供するライブコミュニケーションプラットフォームBuddycomは、2023年10月から総務省の公共安全モバイルシステムの実証試験に採用され、2024年6月から11月まで消防庁での実証が行われた。2025年3月18日に消防庁から発表された実証報告では、通常業務から災害時まであらゆる消防分野での有用性が認められている。^[1]

Buddycomは音声通話やテキスト化、ライブキャスト、位置情報など4つの主要機能を備えており、行事警備や消防訓練、水利点検などの通常業務から火災現場や救助活動まで幅広く活用された。特に消防系無線不感地帯においてもキャリア網による補完が可能となり、広域での情報共有を実現している。

令和6年9月の能登豪雨災害では、広範囲での活動においてBuddycomが効果を発揮し、現地の動向をリアルタイムで把握することが可能となった。消防本部では活動状況の把握から必要な資機材の準備まで、万全な後方支援体制の構築に貢献している。

Buddycomの主要機能と評価内容まとめ

Buddycomの詳細はこちら

公共安全モバイルシステムについて

公共安全モバイルシステムとは、災害発生時などにおける自機関内や他機関とのスムーズな連絡・情報共有を実現するためのシステムを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 複数機関間での円滑な情報共有を実現
• 災害時の通信手段を確保
• リアルタイムな状況把握を可能に

消防庁による実証試験では、通常の消防無線では対応が難しい不感地帯での活用や、広域災害時における複数機関との連携強化に焦点が当てられた。特に令和6年9月の能登豪雨災害における活用実績は、公共安全モバイルシステムの有効性を示す重要な事例となっている。

公共安全モバイルシステムの実証に関する考察

公共安全モバイルシステムの実証においてBuddycomが高評価を得た要因は、既存の消防無線システムを補完する形で情報共有の選択肢を広げた点にある。特に音声通話に加えてテキスト化やライブキャスト機能により、状況に応じた柔軟なコミュニケーション手段を提供できることが消防活動の効率化につながっている。

一方で課題として、キャリア網に依存する通信システムの安定性や、大規模災害時の通信インフラ維持の問題が考えられる。これらの課題に対しては、衛星通信との連携や独自の通信インフラ整備など、複数の通信手段を組み合わせたバックアップ体制の構築が重要となるだろう。

今後は消防分野での活用に留まらず、警察や自衛隊など他の災害対応機関との連携強化も期待される。特に各機関が持つ独自の通信システムとの相互運用性の確保や、統合的な情報共有プラットフォームの構築が重要な課題となる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「令和６年度公共安全モバイルシステム実証報告」にて消防庁がBuddycomを評価 | 株式会社サイエンスアーツのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000195.000006457.html, (参照 25-04-09).
2691
2. 総務省. https://www.soumu.go.jp/

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「DX」に関するコラム一覧「DX」に関するニュース一覧