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【CVE-2025-2369】TOTOLINK EX1800Tに深刻な脆弱性、リモート攻撃によるシステム制御の危険性が浮上

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TOTOLINK EX1800T 9.1.0cu.2112_B20220316にバッファオーバーフロー脆弱性
  • setPasswordCfg関数でスタックベースのバッファオーバーフローが発生
  • CVSSスコア8.7-9.0の深刻度の高い脆弱性として評価

TOTOLINK EX1800Tのスタックベースバッファオーバーフロー脆弱性

2025年3月17日、TOTOLINKのEX1800T 9.1.0cu.2112_B20220316において、/cgi-bin/cstecgi.cgiファイルのsetPasswordCfg関数に深刻な脆弱性が発見されたことが公開された。この脆弱性は、admpass引数の操作によってスタックベースのバッファオーバーフローを引き起こす可能性があり、リモートからの攻撃が可能であることが判明している。[1]

この脆弱性はCVE-2025-2369として識別されており、CVSSv4では8.7のスコアが付与され、高い深刻度に分類されている。攻撃者は低い権限レベルでリモートから攻撃を実行でき、機密性、完全性、可用性のすべてに高い影響を及ぼす可能性があるとされている。

この脆弱性に関する詳細な技術情報とエクスプロイトコードが既に公開されており、早急な対応が必要とされている。VulDBのユーザーであるselphによって報告されたこの脆弱性は、メモリ破損の一種であるCWE-121とCWE-119に分類されている。

TOTOLINK EX1800T脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-2369
影響を受けるバージョン 9.1.0cu.2112_B20220316まで
脆弱性の種類 スタックベースバッファオーバーフロー
CVSSスコア v4.0: 8.7 (HIGH)
攻撃条件 リモートから実行可能、低権限で実行可能

スタックベースバッファオーバーフローについて

スタックベースバッファオーバーフローとは、プログラムのスタック領域に割り当てられたバッファの境界を超えてデータが書き込まれる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • メモリ破損を引き起こし、プログラムのクラッシュや任意コード実行の可能性
  • スタック上の戻りアドレスの書き換えによる制御フローの改ざん
  • 機密情報の漏洩やシステム全体の制御権限の奪取のリスク

TOTOLINK EX1800Tで発見された脆弱性は、admpass引数の不適切な処理によってスタックベースバッファオーバーフローが発生する。この種の脆弱性は一般的にメモリ破損の一種として分類され、CWE-121およびCWE-119として定義されている。

TOTOLINK EX1800Tの脆弱性に関する考察

TOTOLINK EX1800Tの脆弱性は、ネットワーク機器のセキュリティ設計における基本的な問題を浮き彫りにしている。入力値の検証が不十分であることは、開発プロセスにおけるセキュリティテストの重要性を再認識させる結果となった。今後は同様の脆弱性を防ぐため、より厳密な入力値の検証とバッファサイズの管理が必要となるだろう。

この脆弱性の影響は広範囲に及ぶ可能性があり、特にリモートからの攻撃が可能である点が深刻だ。エクスプロイトコードが公開されている状況では、早急なファームウェアアップデートの提供と、ユーザーへの適切な通知が不可欠となる。脆弱性が修正されるまでの間、ネットワークアクセスの制限などの一時的な対策も検討する必要があるだろう。

長期的には、TOTOLINKのような機器メーカーは、開発段階からセキュリティバイデザインの考え方を取り入れる必要がある。特に認証関連の機能については、より厳密なコードレビューとセキュリティテストを実施し、バッファオーバーフローなどの基本的な脆弱性を排除することが求められるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2369, (参照 25-04-10).
  2. 1951

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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