【CVE-2025-24195】Appleが複数のmacOSバージョンで特権昇格の脆弱性を修正、CVSSスコア9.8の深刻な問題に対処
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記事の要約
- macOSに特権昇格の脆弱性が発見される
- CVE-2025-24195として識別される深刻な脆弱性
- 複数のmacOSバージョンでセキュリティアップデートを提供
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macOSの特権昇格の脆弱性とセキュリティアップデート公開
Appleは2025年3月31日、macOSの複数バージョンにおいて特権昇格の脆弱性(CVE-2025-24195)を確認し、セキュリティアップデートを公開した。この脆弱性は整数オーバーフローに関連するもので、ユーザーが意図せず特権を昇格できる可能性があることが判明している。[1]
本脆弱性に対する修正は、macOS Ventura 13.7.5、macOS Sequoia 15.4、macOS Sonoma 14.7.5に含まれており、入力値の検証機能が改善されることで対処された。CVSSスコアは9.8(Critical)と評価され、ネットワークからの攻撃が可能で、攻撃の複雑さは低いとされている。
米国サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は4月2日に追加の評価を実施し、SSVCフレームワークによる分析では自動化された攻撃の可能性は現時点では確認されていないと報告している。CWEではCWE-276(不適切なデフォルトパーミッション)として分類されている。
macOSの脆弱性まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2025-24195 |
影響を受けるバージョン | macOS Ventura 13.7.5未満、macOS Sequoia 15.4未満、macOS Sonoma 14.7.5未満 |
CVSSスコア | 9.8(Critical) |
脆弱性の種類 | 特権昇格、整数オーバーフロー |
修正方法 | 入力値の検証機能の改善 |
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特権昇格について
特権昇格とは、システム上でユーザーが本来与えられている権限以上の権限を取得してしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 通常のユーザー権限から管理者権限への昇格が可能
- システムの重要な設定や機能への不正アクセスのリスク
- マルウェアの感染拡大や情報漏洩の原因となる可能性
今回のmacOSの脆弱性では、整数オーバーフローを利用した特権昇格が可能となっており、CVSSスコア9.8と非常に深刻度が高い評価となっている。この脆弱性はCWE-276として分類され、デフォルトのパーミッション設定の不備に起因することが指摘されている。
macOSの脆弱性対策に関する考察
Appleによる迅速なセキュリティアップデートの提供は評価できるが、整数オーバーフローという基本的な脆弱性が存在していた点は懸念材料となっている。特権昇格の脆弱性は攻撃者によるシステムの完全な制御につながる可能性があり、今後はより厳密な入力値の検証やパーミッション管理が求められるだろう。
将来的な課題として、開発段階でのセキュリティテストの強化や、脆弱性スキャンの自動化による早期発見の仕組みの確立が重要となってくる。特に特権管理に関わるコードの品質管理を徹底し、セキュリティバイデザインの考え方をより一層浸透させる必要があるだろう。
また、修正パッチの適用状況の監視や、未対応システムの把握など、セキュリティアップデートの展開管理も重要な課題となる。今後はより効率的なパッチ管理の仕組みや、ユーザーへの適用促進のための施策が期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-24195, (参照 25-04-10). 1288
- Apple. https://www.apple.com/jp/
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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