【CVE-2025-24277】macOSにroot権限取得の脆弱性、複数バージョンのアップデートで対策必要に
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記事の要約
- macOSに深刻なパス処理の脆弱性が発見
- 複数のバージョンでroot権限取得の危険性
- OS各バージョンのセキュリティアップデートで対応
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macOSのパス処理における重大な脆弱性
Appleは2025年3月31日、macOSのディレクトリパス処理における深刻な脆弱性【CVE-2025-24277】を公開した。この脆弱性はパス検証の不備により、悪意のあるアプリケーションがroot権限を取得できる可能性があるという重大な問題を引き起こす可能性がある。[1]
この脆弱性はmacOS Ventura 13.7.5、macOS Sequoia 15.4、macOS Sonoma 14.7.5で修正されており、これらのバージョンへのアップデートが推奨される。CISAの評価によると、この脆弱性の技術的影響は「total」とされ、CVSSスコアは7.8(High)と高い深刻度を示している。
CWEによる分類では「CWE-276:Incorrect Default Permissions」に分類されており、デフォルトのパーミッション設定の問題が指摘されている。CVSSベクトルの詳細から、この脆弱性はローカルからの攻撃が可能で、ユーザーの操作を必要とするものの、特別な権限は不要であることが判明している。
macOSの脆弱性概要
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-24277 |
影響を受けるバージョン | macOS Ventura 13.7.5未満、macOS Sequoia 15.4未満、macOS Sonoma 14.7.5未満 |
CVSSスコア | 7.8(High) |
CWE分類 | CWE-276(Incorrect Default Permissions) |
対策方法 | 最新バージョンへのアップデート |
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root権限について
root権限とは、UNIXベースのオペレーティングシステムにおける最高位の管理者権限のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- システム全体の設定変更や管理が可能
- すべてのファイルやプロセスへのアクセス権を持つ
- セキュリティ設定の変更や重要なシステム操作が実行可能
macOSにおけるroot権限の悪用は、システム全体に深刻な影響を及ぼす可能性がある。特に今回の脆弱性では、悪意のあるアプリケーションがパス処理の不備を突いてroot権限を取得できる可能性があり、ユーザーデータの改ざんやシステムの破壊などのリスクが指摘されている。
macOSのセキュリティアップデートに関する考察
今回のセキュリティアップデートは、macOSの基本的なシステム処理における重大な脆弱性に対処するものであり、その意義は極めて大きい。特にパス処理という基本的な機能に潜んでいた脆弱性が発見され、迅速に対応されたことは、Appleのセキュリティ対策への真摯な姿勢を示している。
一方で、この種の脆弱性が発見されたことは、複雑化するオペレーティングシステムの課題を浮き彫りにしている。今後は特権昇格の脆弱性に対する継続的な監視と、より強固なパス検証メカニズムの実装が求められるだろう。システムの基本機能における堅牢性の向上が、セキュリティ対策の重要な焦点となる。
また、ユーザーのアップデート適用の遅れが新たな攻撃の機会を生む可能性も懸念される。自動アップデート機能の改善や、重要なセキュリティアップデートの適用を促す仕組みの強化など、ユーザー側の対応を支援する取り組みも必要になってくるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-24277, (参照 25-04-10). 1316
- Apple. https://www.apple.com/jp/
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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