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【CVE-2025-24234】Appleが複数のmacOSバージョンで特権昇格の脆弱性を修正、システム全体への影響を防止

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • macOSの複数バージョンで特権昇格の脆弱性を修正
  • マルウェアアプリがroot権限を取得可能な問題を解消
  • Ventura、Sequoia、Sonomaの最新版で対策完了

macOSの重大な特権昇格の脆弱性に対する修正パッチをリリース

Appleは2025年3月31日、macOSの複数バージョンにおける特権昇格の脆弱性(CVE-2025-24234)に対する修正パッチをリリースした。この脆弱性は悪意のあるアプリケーションがroot権限を取得可能となる重大な問題であり、CVSSスコアは7.8(High)と評価されている。[1]

修正パッチはmacOS Ventura 13.7.5、macOS Sequoia 15.4、macOS Sonoma 14.7.5で提供され、脆弱なコードを完全に除去することで対策が施された。この脆弱性はCWE-276(不適切なデフォルトパーミッション)に分類され、ローカルからの攻撃が可能な深刻な問題となっている。

SSVCの評価によると、この脆弱性の自動的な悪用は現時点では確認されていないものの、システム全体に影響を及ぼす可能性があるとされている。Appleは該当するすべてのmacOSユーザーに対して、速やかな更新を推奨している。

macOS脆弱性の影響範囲まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-24234
影響を受けるバージョン macOS Ventura 13.7.5未満、macOS Sequoia 15.4未満、macOS Sonoma 14.7.5未満
CVSSスコア 7.8(High)
脆弱性タイプ CWE-276(不適切なデフォルトパーミッション)
修正方法 脆弱なコードの完全な除去

特権昇格について

特権昇格とは、システム上で通常より高い権限を不正に取得することを指す攻撃手法であり、以下のような特徴がある。

  • 一般ユーザー権限から管理者権限への昇格が可能
  • システム全体の制御権限の奪取につながる
  • マルウェアの感染拡大や重要データの窃取に悪用される

今回のmacOSの脆弱性では、悪意のあるアプリケーションがroot権限を取得可能となることが問題視されている。root権限はシステム上で最も強力な特権であり、攻撃者がこの権限を取得した場合、システム全体を完全に制御される危険性がある。

macOSのセキュリティ対策に関する考察

今回の特権昇格の脆弱性修正は、Appleのセキュリティ対応の迅速さと透明性を示す好例となっている。CVSSスコアが示すように深刻度の高い脆弱性であったにもかかわらず、発見から修正までの対応が素早く行われ、複数のmacOSバージョンに対して同時に対策が提供されたことは評価に値する。

しかし、今後も同様の特権関連の脆弱性が発見される可能性は否定できない。特にパーミッション管理の不備に起因する問題は、システムの複雑化に伴いさらなる対策が必要となるだろう。開発段階でのセキュリティレビューの強化と、脆弱性報告プログラムの拡充が望まれる。

将来的には、コンテナ化やサンドボックス化などの技術を活用した、より強固な権限分離メカニズムの実装が期待される。特にアプリケーションの実行環境をより厳密に制御し、必要最小限の権限でのみ動作させる仕組みの導入が、同様の脆弱性のリスクを大幅に低減させる可能性がある。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-24234, (参照 25-04-10).
  2. 1287
  3. Apple. https://www.apple.com/jp/

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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