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富士フイルムとJR東日本が新幹線トンネル向けひび割れ抽出AIを共同開発、2025年度から保守点検業務の効率化へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

富士フイルムとJR東日本が新幹線トンネル向けひび割れ抽出AIを共同開発、2025年度から保守点検業務の効率化へ

PR TIMES より


記事の要約

  • 富士フイルムがJR東日本と新幹線トンネル向けAIを実用化
  • 「ひびみっけ」の画像解析AIを応用しひび割れを自動抽出
  • 2025年度からJR東日本の新幹線トンネル検査に全面導入

新幹線トンネル検査向けひび割れ抽出AIの実用化

富士フイルムは2024年4月8日、JR東日本と共同で新幹線トンネルのひび割れを精度良く自動抽出するAIの実用化を発表した。社会インフラ画像診断サービス「ひびみっけ」の画像解析AIをベースに、JR東日本の新幹線トンネル検査に最適化したシステムの開発に成功している。[1]

両社による実用化への取り組みは、富士フイルムの画像解析AIのひび割れ抽出精度がJR東日本に総合的に評価され2021年にスタートした。新システムの導入により、従来は人手による作業で多くの時間と労力を要していたひび割れ抽出作業の大幅な効率化が実現されることになるだろう。

新システムではひび割れ情報をもとに進展箇所を事前に絞り込むことが可能となり、夜間の検査作業時間が約2割削減される見込みだ。定量的なひび割れ検査情報の取得・活用を通じて、JR東日本の新幹線トンネルの維持管理レベル向上に大きく貢献することが期待されている。

新幹線トンネル検査向けAIの特徴まとめ

項目 詳細
基本技術 社会インフラ画像診断サービス「ひびみっけ」の画像解析AI
主な機能 トンネルのひび割れを自動で抽出
導入効果 夜間検査作業時間が約2割減少
開発開始時期 2021年
導入時期 2025年度から全面導入
ひびみっけの詳細はこちら

画像解析AIについて

画像解析AIとは、画像データから特定のパターンや特徴を自動的に検出・分析する人工知能技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 機械学習アルゴリズムを用いて画像内の特徴を自動認識
  • 人間の目では見落としやすい微細な変化も検出可能
  • 大量の画像データを高速かつ正確に処理

富士フイルムの「ひびみっけ」では独自の画像処理技術とAIを組み合わせることで、橋梁やトンネルなどのインフラ設備のひび割れを高精度に検出することが可能となっている。2018年のサービス開始以降、全国47都道府県で1,600社以上の導入実績を持つ。

新幹線トンネル検査向けAIに関する考察

新幹線トンネル向けひび割れ抽出AIの実用化は、高齢化が進む社会インフラの維持管理における画期的な進展となる可能性が高い。人手による検査作業の負担軽減に加え、AIによる定量的なデータ収集は予防保全の精度向上にも大きく貢献するだろう。

今後の課題として、AIの判断精度のさらなる向上や、異常検知時の即時対応体制の整備が挙げられる。特に地震や豪雨などの自然災害後の緊急点検においては、AIと人間の検査員の役割分担を明確にし、効率的な検査体制を構築していく必要があるだろう。

将来的には、ひび割れ検出だけでなく劣化予測や補修計画の最適化など、AIの活用範囲を広げていくことが期待される。他の鉄道会社や道路管理者への展開も視野に入れつつ、社会インフラの安全性向上に向けた取り組みをさらに加速させていく必要がある。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「社会インフラ画像診断サービス「ひびみっけ」の画像解析AIを応用 新幹線トンネルのひび割れを抽出するAIを実用化 | 富士フイルム株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000288.000013110.html, (参照 25-04-10).
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