【CVE-2025-0655】man-group/dtaleにリモートコード実行の脆弱性、グローバル設定の上書きによる攻撃が可能に
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記事の要約
- man-group/dtaleバージョン3.15.1に重大な脆弱性
- グローバル設定の上書きによるリモートコード実行が可能
- バージョン3.16.1で修正済み
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man-group/dtaleのリモートコード実行の脆弱性
セキュリティ研究機関Protect AIは2025年3月20日、man-group/dtaleバージョン3.15.1における重大な脆弱性を公開した。この脆弱性は通常制限されている環境でのみ有効な「enable_custom_filters」機能のグローバル設定を上書きすることで、/test-filterエンドポイントを介して任意のシステムコマンドを実行できるリモートコード実行の可能性があることが判明している。[1]
CVSSスコアは9.8(CRITICAL)と評価され、攻撃者は認証なしでネットワーク経由での攻撃が可能であり、影響範囲は機密性・完全性・可用性のすべてにおいて高いレベルとされている。脆弱性の種類はCWE-78(OSコマンドで使用される特殊要素の不適切な無効化)に分類され、システムに深刻な影響を及ぼす可能性が指摘されている。
この脆弱性に対する修正パッチは2025年4月4日にリリースされたバージョン3.16.1で提供されており、該当するバージョンを使用しているユーザーは速やかなアップデートが推奨される。SSVCの評価によると、この脆弱性は自動化された攻撃が可能であり、技術的な影響も重大とされている。
man-group/dtale脆弱性の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-0655 |
影響を受けるバージョン | 3.15.1以前 |
CVSSスコア | 9.8 (CRITICAL) |
脆弱性の種類 | CWE-78(OSコマンドインジェクション) |
修正バージョン | 3.16.1 |
公開日 | 2025年3月20日 |
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リモートコード実行について
リモートコード実行とは、攻撃者が標的となるシステムやアプリケーション上で任意のコードを実行できる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 遠隔地からシステムに不正なコードを実行可能
- システムの完全な制御権限を奪取される可能性
- 機密情報の漏洩やシステム破壊のリスクが高い
man-group/dtaleの脆弱性では、enable_custom_filters機能のグローバル設定を上書きすることで/test-filterエンドポイントを悪用し、システムコマンドを実行することが可能となる。この脆弱性は認証不要でネットワーク経由での攻撃が可能であり、システムに対して重大な影響を及ぼす可能性がある。
man-group/dtaleの脆弱性に関する考察
今回発見された脆弱性は、データ分析ツールにおけるセキュリティ設計の重要性を改めて浮き彫りにしている。特にグローバル設定の上書きという基本的な設定が悪用可能な状態であったことは、セキュリティ設計における重要な教訓となるだろう。今後は設定値の検証やアクセス制御の強化など、多層的な防御策の実装が求められる。
また、この脆弱性は自動化された攻撃が可能であることから、パッチが適用されていないシステムは容易に攻撃対象となる可能性が高い。修正版のリリースまでに2週間程度かかっているが、重大な脆弱性に対する迅速な対応とパッチ提供の体制整備が必要とされている。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティレビューの強化やペネトレーションテストの実施が重要となる。特に信頼できない入力データの処理や設定値の検証については、より厳密な実装が求められるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0655, (参照 25-04-10). 1426
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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