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公開：2025-04-16

Nordic SemiconductorのnRF9151がIIJのSoftSIMに対応、IoTデバイスの設計簡素化とグローバル展開を促進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Nordic SemiconductorのnRF9151がIIJのSoftSIMに対応
• SIMカードレス化による設計の簡素化と低消費電力化を実現
• グローバルな通信プロファイルをサポートし接続性を向上

Nordic SemiconductorのnRF9151モジュールとIIJのSoftSIM連携による通信革新

Nordic Semiconductorは2025年4月16日、同社のセルラーIoTモジュール「nRF9151」が日本唯一のSoftSIMプロバイダーであるIIJのSoftSIMに採用されたことを発表した。この連携により、従来のSIMカードが不要となり、製品開発者はSIMおよび部品表のコストを削減しながら、より小型で低消費電力なセルラーIoT製品の設計が可能になるのだ。^[1]

nRF9151モジュールとIIJのSoftSIM技術の統合により、日本国内および国際的な通信プロファイルのサポートが実現された。SoftSIMの採用は物理的なSIMカードやソケットを排除するだけでなく、大幅な小型化と低消費電力を実現したグローバル接続ソリューションを提供することが可能になっている。

nRF9151は、高度に統合されたコンパクトなモジュールとして設計されており、前世代のnRF9161と比較して20%の小型化を達成している。さらに、将来的にはNTN技術への対応も予定されており、遠隔地へのIoT通信を可能にするグローバルなカバレッジの拡大が期待されている。

nRF9151とSoftSIMの主な特徴まとめ

SoftSIMについて

SoftSIMとは、従来の物理的なSIMカードの代わりにソフトウェアで実装される仮想SIMカードのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 物理的なSIMカードやソケットが不要で設計の簡素化が可能
• 製品の小型化と低消費電力化に貢献
• グローバルな通信プロファイルの柔軟な管理が可能

SoftSIMの採用により、IoTデバイスの設計自由度が大幅に向上し、特にウェアラブル機器やスマートセンサーのような省スペース要件の厳しい製品において、その価値を発揮する。開発者はSIMおよび部品表のコストを削減しながら、より効率的な製品開発が可能になるのだ。

nRF9151とSoftSIMの連携に関する考察

nRF9151とIIJのSoftSIMの連携は、IoTデバイスの設計における重要な転換点となる可能性を秘めている。物理的なSIMカードの制約から解放されることで、製品の小型化と低消費電力化が進み、新たなIoTユースケースの創出につながるだろう。ただし、セキュリティ面での懸念や通信の安定性確保が今後の課題として浮上する可能性がある。

将来的なNTN技術への対応は、IoTデバイスの通信可能範囲を劇的に拡大させる可能性を秘めている。遠隔地でのIoTソリューション展開が容易になることで、農業や環境モニタリング、災害対策など、さまざまな分野での活用が期待できるだろう。一方で、NTN技術の実用化に向けては、電力効率や通信コストの最適化が重要な課題となる。

IoTデバイスの設計簡素化とグローバル展開の容易さは、市場拡大の重要な促進要因となりうる。特に日本市場では、IIJのSoftSIMサポートにより、開発者は規制対応や通信事業者との契約管理の負担を軽減できる。今後は、さらなる省電力化技術の開発や通信プロトコルの最適化が期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Nordic SemiconductorのnRF9151セルラーIoTモジュールが、IIJのSoftSIM機能を強化 | ノルディック・セミコンダクター株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000140089.html, (参照 25-04-16).
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