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公開：2025-04-22

komhamがつくば市脱炭素先行地域にスマートコンポストを導入、給食の生ごみ処理と環境教育に活用

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• komhamが吾妻保育所にスマートコンポストを導入
• ソーラー駆動型で生ごみを堆肥化し脱炭素を実現
• 給食の生ごみ処理と食育に活用予定

komhamがつくば市の脱炭素化推進へスマートコンポストを導入

株式会社komhamは、つくば市脱炭素先行地域の吾妻保育所にソーラーパネル駆動型の生ごみ処理機「スマートコンポスト」を2025年4月より導入した。2024年7月にはつくばセンター広場で開催された「つくばクラフトビアフェスト2024」にて実証実験を実施し、イベントでの生ごみ処理による脱炭素化を実現している。^[1]

吾妻保育所は0〜5歳の園児120人が在籍する市立保育所で、給食から出る生ごみの回収が週2回のみという課題を抱えていた。スマートコンポストの導入により生ごみをその場で堆肥化することが可能となり、所内の花壇や畑での利用を通じて食の資源循環を形成することが可能になった。

スマートコンポストは生ごみを高速分解する微生物群「コムハム」を搭載し、AC電源を必要としないソーラー発電駆動型の生ごみ処理機だ。最大10リットル/日の処理能力を持ち、クラウドを通じて投入生ごみ量や分解率、温室効果ガス排出削減量などのデータ管理が可能になっている。

スマートコンポストの仕様まとめ

komhamの詳細はこちら

微生物群コムハムについて

コムハムとは、komhamが独自開発した生ごみの高速分解能力を持つ微生物群のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 生ごみを最短1日で最大98%まで分解可能
• 複数の好熱性バシラス科細菌を中心とした構成
• 遺伝子組換えやゲノム編集を行っていない安全性

コムハムは次世代シーケンサーを用いた微生物群集解析により、その構成が明らかになっている。主要構成細菌については有害微生物リストに非該当であることが確認されており、特許情報「微生物、生ゴミの分解に用いるための組成物、および生ゴミ処理方法（特許7300079）」として登録されている。

スマートコンポストに関する考察

スマートコンポストの導入は、保育所における生ごみ処理の課題解決と環境教育の両面で大きな意義を持っている。特にソーラー駆動による二酸化炭素排出量実質ゼロの実現は、脱炭素先行地域の取り組みとして模範的な事例となるだろう。今後は処理能力の向上や設置場所の制約緩和が期待される。

一方で、生ごみ処理の効率性や堆肥の品質管理については継続的なモニタリングが必要になるだろう。微生物群の活性維持や季節変動への対応など、運用面での課題が顕在化する可能性もあり、保育所職員への適切な運用研修や定期的なメンテナンス体制の構築が重要だ。

長期的には、スマートコンポストのような環境配慮型設備の導入を通じて、子どもたちの環境意識や食への関心を高めることができる。保育所での実証結果を基に、学校給食センターや食品関連施設など、より大規模な施設への展開も視野に入れることが望ましい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「komham、つくば市脱炭素先行地域内の吾妻保育所にスマートコンポスト®を導入 | 株式会社komhamのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000069421.html, (参照 25-04-22).
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