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【CVE-2025-30724】Oracle BI Publisherに認証不要な重大な脆弱性、機密データアクセスのリスクが浮上

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Oracle BI Publisherに認証不要な脆弱性が発見
  • Oracle Analytics製品の2つのバージョンが影響を受ける
  • CVSS 3.1基準で深刻度は7.5のHIGHレベル

Oracle BI Publisherの重大な脆弱性

Oracleは2025年4月15日、同社のOracle Analytics製品のOracle BI Publisherコンポーネントにおいて、XML Servicesに関する脆弱性を公開した。この脆弱性は認証されていない攻撃者がHTTPを介してネットワークアクセスを行うことで、Oracle BI Publisherを侵害できる可能性があるものだ。[1]

影響を受けるバージョンは7.6.0.0.0および12.2.1.4.0の2つで、攻撃が成功した場合、重要なデータへの不正アクセスやOracle BI Publisherでアクセス可能な全データへの完全なアクセスが可能となる危険性がある。CVSSスコアは3.1基準で7.5と評価され、機密性への影響が特に懸念される状況となっている。

この脆弱性はCVE-2024-30724として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは「許可されていない人物への機密情報の露出(CWE-200)」に分類されている。SSVCの評価によると、自動化された攻撃の可能性は低いものの、技術的な影響は部分的に存在すると判断されている。

Oracle BI Publisher脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-30724
影響を受けるバージョン 7.6.0.0.0、12.2.1.4.0
CVSSスコア 7.5 (HIGH)
影響範囲 機密性への影響(Confidentiality impacts)
脆弱性の種類 CWE-200:許可されていない人物への機密情報の露出

CVSSスコアについて

CVSSスコアとは、情報セキュリティ上の脆弱性の深刻度を数値化して評価するための業界標準指標のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 0.0から10.0までの数値で脆弱性の深刻度を評価
  • 攻撃の容易さや影響範囲などの要素を考慮
  • セキュリティ対策の優先順位付けに活用

CVSSバージョン3.1では、攻撃元区分や攻撃条件の複雑さ、必要な特権レベル、ユーザー関与の要否、スコープ、機密性、完全性、可用性への影響度を総合的に評価している。Oracle BI Publisherの脆弱性では、特に機密性への影響が高く評価され、CVSSスコア7.5という深刻度の高い評価となったのだ。

Oracle BI Publisher脆弱性に関する考察

今回発見された脆弱性は、認証なしでのアクセスが可能という点で特に重要な問題となっている。Oracle BI Publisherは企業の重要なデータを扱うビジネスインテリジェンスツールであり、認証バイパスによる機密データへのアクセスは深刻な影響をもたらす可能性が高いだろう。

今後の課題として、影響を受けるバージョンを使用している組織での迅速なパッチ適用や、アクセス制御の強化が挙げられる。特にネットワークセグメンテーションの見直しや、重要データへのアクセス監視の強化など、多層的な防御策の実装が重要となるだろう。

また、この脆弱性は機密データへのアクセスに特化した影響を持つため、データの暗号化やアクセスログの強化なども有効な対策となる。Oracle BI Publisherを利用する組織は、セキュリティポリシーの見直しと定期的な脆弱性評価の実施を検討する必要があるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-30724」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-30724, (参照 25-04-24).
  2. 1439
  3. Oracle. https://www.oracle.com/jp/

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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