【CVE-2025-30696】MySQLサーバーに新たな脆弱性、複数バージョンでDoS攻撃のリスクが発生
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記事の要約
- MySQLサーバーに深刻なDoS脆弱性が発見
- 複数バージョンが影響を受け緊急の対応が必要
- CVSS3.1基準で中程度の深刻度と評価
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MySQLサーバー8.0.0-9.2.0における脆弱性の発見
Oracle社は2025年4月15日、MySQLサーバーの複数バージョンにおいて深刻な脆弱性(CVE-2025-30696)を発見したことを公表した。この脆弱性は8.0.0から8.0.41、8.4.0から8.4.4、9.0.0から9.2.0の各バージョンに影響を及ぼすもので、攻撃者によってサービス運用に重大な支障をきたす可能性があることが判明している。[1]
この脆弱性は特権を持つ攻撃者がネットワークを通じて複数のプロトコルを利用することで、MySQLサーバーに対して未認可のアクセスを行い、システムのハングアップや反復可能なクラッシュを引き起こすことが可能となる。CVSS 3.1のベーススコアでは4.9点(中程度)と評価されており、可用性に重大な影響を及ぼす可能性が指摘されている。
Oracle社はこの脆弱性に対する詳細な情報をセキュリティアドバイザリとして公開しており、CISAによる追加の評価では、この脆弱性の自動化された攻撃の可能性は現時点では確認されていないものの、技術的な影響は部分的に存在すると分析されている。対象となるバージョンを使用している組織は、早急なアップデートの適用が推奨される。
MySQLサーバーの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-30696 |
影響を受けるバージョン | 8.0.0-8.0.41、8.4.0-8.4.4、9.0.0-9.2.0 |
CVSSスコア | 4.9(中程度) |
攻撃の種類 | サービス運用妨害(DoS) |
影響範囲 | システムの可用性 |
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サービス運用妨害(DoS)について
サービス運用妨害(DoS)とは、システムやネットワークのリソースを意図的に枯渇させることで、正常なサービス提供を妨害する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- システムやサーバーの処理能力を超える大量のリクエストを送信
- ネットワーク帯域幅の消費によるサービスの遅延や停止を引き起こす
- 特定の脆弱性を突いてシステムをクラッシュさせる
今回のMySQLサーバーの脆弱性では、特権を持つ攻撃者がシステムのハングアップや反復可能なクラッシュを引き起こすことが可能となっている。この種の攻撃は、データベースサービスの可用性に直接的な影響を与え、業務システム全体の停止につながる可能性が極めて高い。
MySQLサーバーの脆弱性に関する考察
MySQLは世界中で広く利用されているデータベース管理システムであり、今回の脆弱性の影響は極めて広範囲に及ぶ可能性がある。特に企業の基幹システムやWebサービスにおいて、サービス停止は重大な事業影響をもたらす可能性があるため、早急なセキュリティパッチの適用が不可欠となるだろう。
この脆弱性は特権を持つ攻撃者による悪用が前提となっているため、一般的なインターネット経由の攻撃のリスクは比較的低いと考えられる。しかしながら、内部犯行や権限昇格と組み合わせた攻撃シナリオには十分な注意が必要であり、アクセス制御の強化やログ監視の徹底も併せて実施すべきだ。
今後はMySQLの開発チームによる、より強固なセキュリティ機能の実装が期待される。特に権限管理の細分化やセッション制御の強化、異常検知機能の拡充などが重要になってくるだろう。セキュリティ対策の強化と利便性の両立が、持続可能なデータベース運用の鍵となる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-30696」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-30696, (参照 25-04-24). 1466
- Oracle. https://www.oracle.com/jp/
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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