【CVE-2025-30732】Oracle Application Object Libraryに脆弱性、データ改ざんのリスクに警戒必要
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記事の要約
- Oracle E-Business SuiteのApplication Object Libraryに脆弱性
- 認証なしでデータへの不正アクセスが可能
- CVSS 3.1基本スコア6.1の中程度の深刻度
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Oracle Application Object Libraryの脆弱性に関する詳細
Oracleは2025年4月15日、Oracle E-Business SuiteのOracle Application Object Library製品において新たな脆弱性を公開した。この脆弱性は、バージョン12.2.3から12.2.14までの範囲に影響を与えており、HTTP経由でネットワークアクセス可能な未認証の攻撃者によって容易に悪用される可能性があることが判明している。[1]
この脆弱性は、攻撃者以外の人間による操作を必要とするものの、Oracle Application Object Libraryのアクセス可能なデータに対して不正な更新、挿入、削除、および一部データの不正な読み取りを可能にする深刻な問題である。さらに、Oracle Application Object Library以外の製品にも重大な影響を及ぼす可能性が指摘されている。
この脆弱性のCVSS 3.1基本スコアは6.1と評価されており、機密性と完全性への影響が確認されている。攻撃ベクトルはネットワーク経由で、攻撃の複雑さは低く、特権は不要だが、ユーザーの関与が必要とされる特徴を持っている。
Oracle Application Object Library脆弱性の詳細情報
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-30732 |
影響を受けるバージョン | 12.2.3-12.2.14 |
CVSS基本スコア | 6.1(中程度) |
攻撃条件 | ネットワークアクセス、認証不要、ユーザー操作必要 |
想定される影響 | データの不正な更新・挿入・削除、一部データの不正読み取り |
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CVSSスコアについて
CVSSとは、情報システムの脆弱性の深刻度を評価するための業界標準指標であり、主に以下のような評価基準が用いられる。
- 攻撃の容易さと必要な条件を評価する基本評価基準
- 環境要因を考慮した環境評価基準
- 時間経過による影響を評価する現状評価基準
本脆弱性のCVSS 3.1スコア6.1は、攻撃ベクトルがネットワーク経由で攻撃条件の複雑さが低いことを示している。また、ユーザーの関与が必要であり影響範囲が変更される可能性があるという特徴を持つことから、中程度の深刻度と評価されている。
Oracle Application Object Library脆弱性に関する考察
Oracle Application Object Libraryの脆弱性は、未認証の攻撃者がネットワーク経由でアクセスできる点が特に懸念される。この脆弱性は人間の操作を必要とするものの、一度悪用されると企業の重要なデータが漏洩したり改ざんされたりする可能性があり、ビジネスへの影響は看過できないものとなるだろう。
今後は、影響を受ける可能性のある関連製品の特定と、それらに対する包括的なセキュリティ対策の実施が重要となる。また、ユーザー操作が必要となる特性を考慮すると、セキュリティ意識向上のための従業員教育や、不正アクセスを検知するための監視体制の強化も必要となってくるだろう。
Oracle Application Object Libraryの脆弱性対策として、影響を受けるバージョンを使用している組織は、できるだけ早期にパッチ適用を検討する必要がある。また、多層防御の観点から、ネットワークセグメンテーションやアクセス制御の見直しなど、複数の対策を組み合わせた包括的なセキュリティ強化が望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-30732」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-30732, (参照 25-04-24). 1771
- Oracle. https://www.oracle.com/jp/
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