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公開：2025-05-13

VESS Labsと国立印刷局、VC技術活用電子証明書交付システム実証実験開始

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• VESS Labsが国立印刷局とVC技術を活用した電子証明書交付システム構築・実証実験を開始
• 2025年5月から11月まで、システム構築、機能実装、利用環境検証を実施
• VESS WalletとVESS Credentialをベースに、国際規格準拠のシステムを開発

国立印刷局とVESS Labsによる電子証明書交付システム構築・実証実験開始

株式会社VESS Labsは、2025年5月12日、国立印刷局との契約に基づき、「VC（Verifiable Credential）技術を活用した電子証明書交付システムの構築及び実証実験」を開始すると発表した。このシステムは、従来の紙ベースの証明書発行を電子化し、信頼性と利便性を向上させることを目的としているのだ。

実証実験は2025年5月から11月まで実施され、第一段階ではシステムの構築と機能実装、第二段階では実際の利用環境を想定した検証が行われる予定だ。電子証明書の発行、提示、検証フローの構築に加え、UI/UX検証やセキュリティ、ユーザビリティテストなども実施される。

開発はVESS Labsが中心となり、同社のデジタルアイデンティティウォレット「VESS Wallet」および証明書管理システム「VESS Credential」をベースに構築を進める。国際規格（OID4VCI、OID4VP、SIOP v2等）への準拠を前提とし、セキュリティと相互運用性を両立させた設計となる。

本プロジェクトは、紙からデジタルへの移行を促進し、より効率的でセキュアな証明書交付インフラの構築に貢献するだろう。VESS Labsの分散型アイデンティティ技術を活用することで、信頼性の高い電子証明書システムの実現が期待される。

プロジェクト概要

VESS Labs公式サイト

Verifiable Credential（VC）について

Verifiable Credential（VC）とは、個人が証明を保持・管理でき、提示時には発行元に都度確認しなくても、改ざんされていないことを受け手側が瞬時に検証できる改ざん耐性・プライバシー保護を備えた次世代のデジタル証明技術である。これは、従来のデジタル証明書における信頼性や効率性、セキュリティの問題点を解決する技術だ。

• 改ざん耐性が高い
• プライバシー保護機能を備える
• 発行元への都度確認が不要

VC技術の活用により、電子証明書の信頼性と利便性が向上し、デジタル社会における様々な場面での活用が期待される。

電子証明書交付システムに関する考察

本システムは、紙ベースの証明書発行からデジタル化への移行を促進し、行政手続きの効率化や利便性向上に大きく貢献するだろう。しかし、システムのセキュリティ対策や、ユーザーへの教育、普及啓発活動が課題となる可能性がある。特に、個人情報の保護や不正アクセス対策は、システム導入前に十分な検討が必要だ。

起こりうる問題への対策としては、厳格なセキュリティ監査の実施や、ユーザーフレンドリーなインターフェースの設計、継続的なシステムメンテナンスなどが挙げられる。また、ユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れ、システムの改善を継続していくことが重要となるだろう。

今後、多様な証明書に対応できるようシステムの拡張や、ブロックチェーン技術との連携なども検討すべきだ。国民のデジタルリテラシー向上のための啓発活動も、システムの成功に不可欠な要素となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「国立印刷局から「VCを活用した証明書電子交付システムの構築及び実証実験」を受託 | 株式会社VESS Labsのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000105972.html, (参照 25-05-13).
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