NTT ComのノーコードAIツールNode-AI、中小企業の水質予測モデル開発で業務効率化を実現

text: XEXEQ編集部
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記事の要約

NTTコミュニケーションズ株式会社は2025年5月15日、ノーコードAIツール「Node-AI」を活用し、中小産業廃棄物処理業の住吉工業株式会社が最終処分場における放流水の水質予測モデルを開発したと発表した。このモデルは、専門知識がなくても利用できるAIツールによって実現されたのだ。

住吉工業株式会社は、山口県下関市で最終処分場を運営しており、365日水質日常点検を実施していた。しかし、人手不足により休日出勤の負担が大きかったため、AIを活用した水質予測による効率化を検討していた。Node-AIの導入により、担当者が自ら高精度の予測モデルを開発することに成功したのである。

この取り組みによって、年間約504時間の労務時間と100万円以上の人件費の削減効果が見込まれる試算結果を得た。NTT Comは、この成功事例をモデルケースとして、中小企業のDX支援を加速させるとしている。

今回の取り組みでは、住吉工業の担当者が過去の水質管理データ（pH値・水温・外気温・雨量）をNode-AIに学習させ、2日後の放流口における放流水のpH値を予測するAIモデルを構築した。NTT Comはデータサイエンティストによる支援やAI人材育成セミナーを実施し、伴走支援を提供したのだ。

Node-AIは、NTT Comが内製開発したノーコード時系列データ分析ツールである。プログラミング知識がなくても、Webサイトから登録してすぐに分析を開始できるのが特徴だ。

このツールは、数値予測や異常検知などの課題解決に役立ち、中小企業におけるデータ活用人材育成にも貢献するだろう。

Node-AIの活用により、住吉工業は人手不足という課題を解決し、業務効率化とコスト削減を実現した。これは、中小企業におけるDX推進の成功事例として非常に示唆に富むものだ。しかし、Node-AIの導入には、データの準備や初期設定に時間を要する可能性もあるだろう。

今後、Node-AIのようなノーコードAIツールは、さらに普及し、様々な業種の中小企業で活用されることが予想される。そのため、ツール自体の機能向上はもちろんのこと、ユーザーサポート体制の強化も重要となるだろう。データ分析に関する教育プログラムの充実も必要不可欠だ。

将来的には、Node-AIがより高度な分析機能を提供し、多様なデータソースに対応することで、さらに多くの企業がDXを推進できるようになることを期待したい。AIによる予測精度の向上や、異常検知機能の強化なども期待されるだろう。

^ NTT. 「ニュース 2025年5月15日:NTT ComのノーコードAIツール「Node-AI」を活用し、中小産業廃棄物処理業の担当者が自ら高精度の水質予測モデルを開発｜ドコモビジネス｜NTTコミュニケーションズ企業情報」. https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2025/0515.html, (参照 25-05-17).

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