フォントワークスがクレディセゾンの新コーポレートフォントを開発、グローバル展開を見据えたブランド戦略を強化
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記事の要約
- フォントワークスがクレディセゾンのコーポレートフォント2書体を開発
- SAISON SansとSAISON Sans Advanceを開発し視認性を向上
- 日本タイポグラフィ年鑑2025のタイプデザイン部門に入選
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クレディセゾンの新コーポレートフォント開発によりブランド一貫性が強化
フォントワークス株式会社は、株式会社クレディセゾンのコーポレートフォント「SAISON Sans」および「SAISON Sans Advance」の2書体を2024年12月3日に開発した。ブランドイメージの一貫性を保つため、田中一光氏が制作したロゴタイプを踏襲した欧文書体の開発プロジェクトが発足し、フォントワークス書体デザインディレクターのヨアヒム・ミュラー・ランセイらが率いるチームによって完成に至った。[1]
SAISON Sansは、既存のロゴタイプを継承したジオメトリックサンセリフ体として設計され、文字のプロポーションの見直しやオーバーシュートの面取りなど、綿密な調整が施されている。ヨアヒムは幾何学的かつ型破りなデザインをクレディセゾンらしさと捉え、社内外への発信に向けた様々なシーンでの利用が可能な書体として仕上げたのだ。
SAISON Sans Advanceは、SAISON Sansの可読性をさらに追求した書体として完成した。均一なストロークに加えてコントラストの要素を取り入れ、カリグラフィの要素を活かしつつ自然な抑揚を表現することで、欧文の長文を組版する際の読みやすさを一層引き立てている。
SAISON Sans/Advanceの特徴まとめ
SAISON Sans | SAISON Sans Advance | |
---|---|---|
デザイン特性 | ジオメトリックサンセリフ体 | コントラスト要素を追加 |
主な用途 | 社内外の発信全般 | 長文の欧文組版 |
特徴的な要素 | 二重丸のOのオルタネート | カリグラフィ要素の融合 |
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オーバーシュートについて
オーバーシュートとは、書体が一貫した視覚的高さを保つために、一部が基準線や中心ラインをわずかにはみ出す現象のことを指している。文字デザインにおいて以下のような特徴がある。
- 視覚的な錯覚を考慮した微調整技術
- 文字の一貫性と可読性を向上させる重要な要素
- プロポーションの美しさを保つための設計手法
SAISON Sansの開発では、Mなどの尖った文字のオーバーシュートを面取りする処理が施されている。この処理により文字のシェイプを太くした場合でも美しいプロポーションを保つことが可能になり、クレディセゾンのブランドイメージに一貫性を持たせることに成功している。
クレディセゾンの新コーポレートフォントに関する考察
クレディセゾンが新コーポレートフォントを導入したことは、グローバル展開を見据えたブランド戦略として極めて重要な意味を持っている。特にSAISON Sans Advanceが長文の可読性を重視している点は、海外での情報発信や多言語展開を見据えた戦略的な判断であり、今後のグローバルな事業展開における効果的なコミュニケーションツールとなるだろう。
新コーポレートフォントの導入により、デジタルメディア全体での一貫したブランドイメージの構築が期待できる。公式資料やIRサイトなど、様々な媒体での統一的な視覚表現が可能となり、クレディセゾンの企業価値向上に大きく寄与することが予想される。
今後は、モバイルデバイスでの表示最適化やウェブフォントとしての活用など、デジタルトランスформーションに対応した展開が求められるだろう。特にグローバル展開における多言語対応や、さらなる文字種の拡充など、新たな課題への対応が重要になってくる。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「フォントワークス、クレディセゾンのコーポレートフォント「SAISON Sans」および「SAISON Sans Advance」を開発 | フォントワークス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000088.000024605.html, (参照 24-12-04).
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