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公開：2024-12-06

【CVE-2024-11677】CodeAstro Hospital Management System 1.0にXSS脆弱性、医療データ漏洩のリスクに警鐘

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• CodeAstro Hospital Management System 1.0にXSS脆弱性
• Add Vendor Details Pageで複数のパラメータに影響
• CVSSスコアは最大5.3でMedium評価

CodeAstro Hospital Management System 1.0のXSS脆弱性

VulDBは2024年11月26日、CodeAstro Hospital Management System 1.0のAdd Vendor Details PageにXSS（クロスサイトスクリプティング）の脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は/backend/admin/his_admin_add_vendor.phpファイル内で、v_name、v_adr、v_number、v_email、v_phone、v_descの各パラメータが影響を受けることが判明している。^[1]

この脆弱性はCVE-2024-11677として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング（CWE-79）とコードインジェクション（CWE-94）に分類されている。CVSSスコアはバージョン4.0で5.3（Medium）、3.1で3.5（Low）、3.0で3.5（Low）、2.0で4.0と評価されており、リモートからの攻撃が可能だ。

攻撃に必要な特権レベルは低く設定されているものの、攻撃の実行には利用者の関与が必要とされている。この脆弱性の詳細は既に公開されており、攻撃コードの存在も確認されているため、システム管理者は早急な対応が求められる状況となっている。

Hospital Management System 1.0の脆弱性詳細

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される
• 攻撃者は被害者のブラウザ上で任意のスクリプトを実行可能
• セッションハイジャックやフィッシング詐欺などの攻撃に悪用される

CodeAstro Hospital Management Systemで発見された脆弱性は、Add Vendor Details Pageの複数のパラメータでXSSが可能な状態となっている。これにより攻撃者はユーザーのブラウザ上で悪意のあるスクリプトを実行し、重要な情報を窃取したり、不正な操作を行ったりする可能性がある。

CodeAstro Hospital Management System 1.0の脆弱性に関する考察

医療機関で使用される管理システムにXSS脆弱性が存在することは、患者データの漏洩やシステムの不正操作などのリスクを抱えることになり非常に深刻な問題だ。特にAdd Vendor Details Pageは取引先情報を扱う重要な機能であり、この部分に脆弱性が存在することで、システム全体の信頼性が大きく損なわれる可能性がある。

今後は入力値のバリデーションやサニタイズ処理の強化、セキュリティヘッダーの適切な設定など、複数の防御層を設けることが重要となるだろう。また、定期的なセキュリティ診断や脆弱性スキャンの実施、開発者向けのセキュアコーディング教育も必要不可欠だ。

医療情報システムのセキュリティ強化は今後さらに重要性を増すことが予想される。CodeAstroには早急なセキュリティパッチの提供と、開発プロセスにおけるセキュリティレビューの強化が求められる。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE-2024-11677 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11677, (参照 24-12-06).

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