セキュリティ

SECURITY

公開：2024-12-06

code-projects Simple Car Rental System 1.0にSQL injection脆弱性、リモートからの攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• code-projects Simple Car Rental SystemにSQL injection脆弱性
• login.phpファイルのunameパラメータが影響を受ける
• リモートから攻撃可能な深刻な脆弱性

code-projects Simple Car Rental System 1.0のSQL injection脆弱性

code-projects Simple Car Rental System 1.0において、login.phpファイルに重大な脆弱性が2024年11月28日に公開された。この脆弱性は【CVE-2024-11962】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはSQL injection（CWE-89）およびInjection（CWE-74）に分類されている。脆弱性の詳細が一般に公開されており、攻撃に利用される可能性が高い状況となっているのだ。^[1]

CVSSスコアは複数のバージョンで評価されており、CVSS 4.0では6.9（MEDIUM）、CVSS 3.1およびCVSS 3.0では7.3（HIGH）、CVSS 2.0では7.5と評価されている。脆弱性の特徴として、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く、特権は不要とされている。

この脆弱性はw0r1dtr33によって報告され、VulDBのデータベースに登録されている。脆弱性の影響を受けるコンポーネントはログイン機能であり、unameパラメータの不適切な処理によってSQL injectionが可能となっている。この問題は早急な対応が必要とされる深刻な脆弱性として認識されている。

code-projects Simple Car Rental System 1.0の脆弱性詳細

SQL injectionについて

SQL injectionとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、不正なSQL文を挿入・実行される脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• データベースの不正アクセスや改ざんが可能
• 認証バイパスによる不正ログインのリスク
• 機密情報の漏洩につながる可能性

Simple Car Rental Systemの脆弱性では、login.phpファイルのunameパラメータに対するSQL injectionが可能となっている。CVSSスコアが示すように、攻撃の実行が容易で特別な権限も必要としないため、早急な対策が求められる深刻な脆弱性として位置付けられている。

Simple Car Rental System 1.0の脆弱性に関する考察

Simple Car Rental Systemの脆弱性が公開されたことで、ユーザーデータの保護がより重要な課題として浮き彫りになっている。レンタカーシステムは顧客の個人情報や決済情報を扱うため、SQL injectionによる情報漏洩やシステムの不正操作は深刻な影響をもたらす可能性が高いのだ。

今後の対策として、パラメータのバリデーションやプリペアドステートメントの使用、エスケープ処理の徹底などが必要不可欠となるだろう。さらに、定期的なセキュリティ監査や脆弱性診断の実施により、類似の問題を早期に発見・対処できる体制を整えることが重要である。

セキュアなコーディング規約の策定や開発者教育の強化も重要な課題となる。特にオープンソースプロジェクトでは、コミュニティ全体でセキュリティ意識を高め、コードレビューの段階で脆弱性を検出できる体制を整えることが望ましい。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE-2024-11962 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11962, (参照 24-12-06).

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