セキュリティ

SECURITY

公開：2024-12-06

【CVE-2024-11996】code-projectsのFarmacia 1.0にクロスサイトスクリプティングの脆弱性、リモートからの攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Farmacia 1.0にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
• editar-fornecedor.phpファイルのcidadeパラメータに影響
• リモートからの攻撃が可能で一般に公開済み

Farmacia 1.0のクロスサイトスクリプティング脆弱性

code-projects社のFarmacia 1.0において、editar-fornecedor.phpファイルに関連するクロスサイトスクリプティングの脆弱性が2024年11月30日に報告された。cidadeパラメータを操作することで攻撃が可能となり、リモートから実行できる状態になっている。この脆弱性は一般に公開されており、他のパラメータにも影響を及ぼす可能性があるのだ。^[1]

この脆弱性はCVSS 4.0でMediumレベルの深刻度5.3を記録しており、攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低いと評価されている。攻撃には特権レベルは不要であるが、ユーザーインタラクションが必要とされており、影響の想定範囲に変更が生じる可能性が指摘されているだろう。

VulDBのユーザーであるjaychou8023氏によって報告されたこの脆弱性は、CWE-79のクロスサイトスクリプティングとCWE-94のコードインジェクションに分類されている。影響を受けるバージョンはFarmacia 1.0であり、早急な対応が求められる状況となっているのだ。

Farmacia 1.0の脆弱性詳細

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、悪意のあるスクリプトをWebページに挿入することで、他のユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトを実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力値を適切にサニタイズせずにページに出力する脆弱性
• 攻撃者がユーザーのセッション情報や個人情報を窃取可能
• Webアプリケーションの信頼性を損なう重大な脆弱性

Farmacia 1.0におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性は、cidadeパラメータを介して悪意のあるスクリプトを注入することが可能な状態となっている。この種の脆弱性は適切な入力値のバリデーションやエスケープ処理を実装することで防ぐことができるが、Farmacia 1.0では十分な対策が施されていない状況にある。

Farmacia 1.0の脆弱性に関する考察

Farmacia 1.0のクロスサイトスクリプティング脆弱性は、すでに一般に公開されており早急な対応が必要な状況となっているため、開発者は直ちにセキュリティアップデートを提供することが望ましい。特にユーザー入力を扱うWebアプリケーションでは、入力値の検証とサニタイズ処理を徹底することが重要であり、継続的なセキュリティ監査も必要となるだろう。

今後の対策として、WAFの導入やコンテンツセキュリティポリシー（CSP）の実装により、クロスサイトスクリプティング攻撃からの防御を強化することが考えられる。また、開発者向けのセキュリティトレーニングを実施し、セキュアコーディングの知識と実践を組織全体で共有することも重要となるだろう。

長期的な視点では、自動化されたセキュリティテストの導入やコードレビューのプロセス改善が必要となる。セキュリティバイデザインの考え方を開発プロセスに組み込み、脆弱性の早期発見と修正が可能な体制を構築することで、より安全なアプリケーション開発が実現できるはずだ。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE-2024-11996 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11996, (参照 24-12-06).

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