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公開：2024-12-06

AWSがAmazon Bedrock Marketplaceを発表、100以上の生成AI基盤モデルを単一プラットフォームで提供開始

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• AWSがAmazon Bedrock Marketplaceを発表
• 100以上の基盤モデルを単一インターフェースで利用可能に
• IBMやNVIDIAなど企業向けモデルを含む幅広い選択肢を提供

AWSが生成AI基盤モデルのマーケットプレイス機能を発表

AWSは2024年12月4日、米ラスベガスで開催中のAWS re:Invent 2024において、Amazon Bedrockの新機能としてAmazon Bedrock Marketplaceを発表した。Amazon Bedrock Marketplaceでは、IBMやNVIDIAなどの企業向けモデルから、韓国語処理に特化したUpstagesのSolar Pro、タンパク質研究向けのEvolutionary ScaleのESM3まで、100以上の基盤モデルを単一のインターフェースで利用することが可能だ。^[1]

Amazon Bedrock Marketplaceを通じてデプロイされたモデルは、サーバーレスモデルと同じ標準APIを使用してアクセスすることができ、Converse APIと互換性のあるモデルはAmazon Bedrock AgentsやAmazon Bedrock Knowledge Basesといったツールとの連携も可能となっている。従来は異なるサービス間での検索や抽象化の構築、セキュリティやガバナンスレイヤーの作成が必要だった課題が解決される。

現在、Amazon Bedrock Marketplaceは米国東部（バージニア北部）、米国東部（オハイオ）、米国西部（オレゴン）をはじめとする14のAWSリージョンで利用可能となっている。利用料金は、サードパーティのモデルプロバイダーへのソフトウェア料金と、選択したインスタンスの種類と数に基づくホスティング料金で構成される仕組みだ。

Amazon Bedrock Marketplaceの機能まとめ

基盤モデルについて

基盤モデルとは、大規模な言語モデルや画像生成モデルなど、AIシステムの基礎となる機械学習モデルのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 大規模なデータセットで事前学習された汎用的なAIモデル
• 様々なタスクや領域に適用可能な転移学習能力
• テキスト、画像、音声などのマルチモーダルな処理に対応

Amazon Bedrock Marketplaceでは、IBM GraniteやStability AI Stable Diffusion 3.5などの多様な基盤モデルが提供されており、企業は用途に応じて最適なモデルを選択できる。これにより、AIシステムの構築や運用における柔軟性が大幅に向上し、開発者は効率的にAIアプリケーションを開発することが可能となっている。

Amazon Bedrock Marketplaceに関する考察

Amazon Bedrock Marketplaceの登場により、企業はAIモデルの選択と導入における技術的な障壁を大幅に低減することが可能となった。特に、複数のAIプロバイダーとの契約や個別のAPI統合が不要になることで、開発者はより本質的なアプリケーション開発に注力できるようになるだろう。

一方で、100以上のモデルが利用可能となることで、企業にとって最適なモデルの選定がより複雑化する可能性がある。モデルの性能評価や費用対効果の分析、セキュリティ要件との整合性など、新たな課題が浮上することも予想されるため、AWSには適切なガイダンスの提供が求められる。

将来的には、より専門的な領域に特化したモデルの追加や、モデルの組み合わせによる新たな価値創出が期待される。特に、企業固有の要件に応じたカスタマイズ機能の拡充や、モデル間の相互運用性の向上が、サービスの更なる発展につながるだろう。

参考サイト

1. ^ AWS. 「Amazon Bedrock Marketplace: Access over 100 foundation models in one place | AWS News Blog」. https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/amazon-bedrock-marketplace-access-over-100-foundation-models-in-one-place/, (参照 24-12-06).
2. IBM. https://www.ibm.com/jp-ja
3. Meta. https://about.meta.com/ja/
4. NVIDIA. https://www.nvidia.com/ja-jp/

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