ビジネススキル

BUSINESS SKILLS

公開：2024-12-11

エシカリージャパンが廃棄ココナッツから生まれた新素材ブランドnever leatherをTIBで試験販売、環境と社会に配慮した循環型ビジネスを展開

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• エシカリージャパンのnever leatherが東京都主催TIB PITCHに採択
• 廃棄ココナッツから生まれた100%植物由来の新素材を開発
• 12月20日からTIBで試験販売を開始

エシカリージャパンの廃棄ココナッツ由来ブランドがTIBで試験販売へ

エシカリージャパン合同会社は東京都のスタートアップ支援拠点Tokyo Innovation Baseで開催された第7回TIB PITCHのSHOPコースに採択され、2024年12月20日から試験販売を開始することを発表した。エシカルブランド「never leather」の全アイテムを展開し、循環型のコンセプトを体現する展示を実施する予定だ。^[1]

エシカリージャパンが開発した新素材は、インドで大量廃棄されているココナッツウォーターと麻などの繊維を発酵させて和紙のように漉いたシート状の素材となっている。この新素材は約120日で土に還る特徴を持ち、400年以上かかるプラスチックと比較して環境負荷が大幅に低減されるものだ。

代表の中川雅里名氏はコロナ禍の2年間をインドで過ごし、動物性皮革産業における労働環境の課題を目の当たりにした経験から、フェアトレードを基本とするnever leatherを立ち上げた。使用済み製品を土に還す「さよならの作法」サービスも展開し、製品のライフサイクル全体に責任を持つ取り組みを行っている。

never leatherの製品概要まとめ

アップサイクルについて

アップサイクルとは、廃棄物や不要になったものを新しい製品として生まれ変わらせることで、以下のような特徴を持つ環境配慮型の取り組みである。

• 廃棄物を原材料として活用し新たな価値を創造
• 環境負荷を低減しながら製品の付加価値を向上
• 資源の循環利用を促進し持続可能な社会に貢献

never leatherはインドで廃棄されるココナッツウォーターをアップサイクルし、環境に優しい新素材として再生している。従来の動物性皮革や石油由来の合成皮革に代わる選択肢として、環境負荷の低減と資源の有効活用を実現している。

never leatherのエシカル戦略に関する考察

never leatherの強みは、環境負荷の低減と労働環境の改善を同時に実現する包括的なアプローチにある。特に廃棄予定のココナッツを活用した素材開発は、インドの資源循環と日本の製造技術を組み合わせた革新的な取り組みといえるだろう。一方で、製品の普及に向けては従来の皮革製品との価格や耐久性の比較検証が課題となる可能性がある。

今後は素材の特性を活かした新製品の開発や、環境配慮型製品市場におけるブランドポジショニングの確立が重要になってくるだろう。特に「さよならの作法」サービスを通じた製品回収の仕組みは、循環型経済の実現に向けた先進的な取り組みとして注目に値する。

将来的には、他の廃棄物を活用した新素材の開発や、より幅広い製品カテゴリーへの展開も期待される。環境負荷の低減と社会課題の解決を両立させるビジネスモデルとして、サステナブルなファッション産業の新たな可能性を示している。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「廃棄ココナッツ生まれのエシカルブランド「never leather」が東京都主催の「第7回TIB PITCH」に採択決定 | エシカリージャパン合同会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000125007.html, (参照 24-12-11).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「ビジネススキル」に関するコラム一覧「ビジネススキル」に関するニュース一覧