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公開：2024-12-11

primeNumberがクラウドETL「TROCCO」の機能を大幅拡充、100超のサービス対応とオンプレミス環境への展開を加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• primeNumberがクラウドETL「TROCCO」の大規模機能拡充を発表
• 100超の新サービス対応とSelf-Hosted Runner機能を追加
• Connector BuilderやTerraform Provider、CDC機能も提供

TROCCOの大規模機能拡充で企業のデータ活用を加速

株式会社primeNumberは2024年12月10日、クラウドETL「TROCCO」の大規模な機能拡充を実施することを発表した。会計や人事、決済、RevOpsなど新たな領域で100を超えるサービスへの対応を進めると同時に、オンプレミス環境でTROCCOが利用できるSelf-Hosted Runnerの提供を開始する。^[1]

TROCCOの新機能として、ユーザー自身がコネクタを作成できるConnector Builderと、各種設定をコードで管理できるTerraform Provider for TROCCOを提供することで、データ基盤の柔軟な構築と運用を実現する。CDCの構成もリニューアルされ、データベースの変更情報をリアルタイムに検出して転送できるようになった。

primeNumberは2025年内に100以上のサービスを対象に拡充していく計画を立てており、既に会計領域ではfreee会計、人事領域ではSmartHRの提供を開始している。新機能のConnector Builderは2025年4月から、Self-Hosted Runnerは2025年1月からトライアル企業の募集を開始する予定だ。

TROCCOの新機能まとめ

TROCCOの詳細はこちら

ETLについて

ETLとは、データの抽出(Extract)、変換(Transform)、ロード(Load)の3つの工程を指す用語で、異なるシステム間でのデータ連携を実現する重要な技術だ。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 複数のデータソースから必要なデータを抽出し統合
• データ形式の変換や加工による品質向上
• 目的のシステムへの効率的なデータ転送

TROCCOは2,000以上の企業・団体に導入されているクラウドETLサービスとして、データ転送・変換機能に加え、ワークフロー機能や権限管理など、データ基盤の構築や運用に必要な機能を提供している。ETL機能により、企業のデータエンジニアリングプロセスを自動化し、効率的なデータ活用を支援するサービスとなっている。

TROCCOの機能拡充に関する考察

TROCCOの大規模な機能拡充は、企業のデータ活用における重要な課題を解決する可能性を秘めている。Self-Hosted Runnerの導入によりオンプレミス環境でのデータ連携が可能になり、セキュリティ要件の厳しい企業でもTROCCOを活用できるようになることは大きな前進となるだろう。

一方で、100を超える新サービスへの対応は、各サービスの仕様変更やAPI更新への迅速な対応が課題となる可能性がある。Connector Builderの提供は、ユーザー自身がコネクタを開発できる柔軟性を提供するものの、技術的なサポートや品質管理の体制構築が重要になってくるだろう。

CDC機能のリニューアルにより、リアルタイムでのデータ転送が可能になったことは、データドリブン経営を目指す企業にとって大きな価値となる。今後はAIやML分野との連携強化や、より高度なデータ分析基盤としての機能拡充が期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「primeNumber社、「あらゆるデータ」の対応に向けてクラウドETL「TROCCO」の機能を大幅拡充～100超のサービスやオンプレミスに対応、連携を大幅に拡張～ | 株式会社primeNumberのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000096.000039164.html, (参照 24-12-11).

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