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公開：2024-12-11

シャープとKDDIが堺工場跡地でAIデータセンター構築に合意、2025年度中の本格稼働を目指し基本合意書を締結

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• シャープとKDDIがAIデータセンター構築で基本合意書を締結
• シャープ堺工場跡地を転換し2025年度中に本格稼働予定
• アセットライト化で事業構造の確立を目指す

シャープとKDDIが堺工場跡地でのAIデータセンター構築に合意

シャープとKDDIは2024年12月9日、シャープ堺工場跡地にAIデータセンターを構築して早期に稼働させることで合意し、基本合意書を締結したことを発表した。KDDIはシャープから堺工場跡地の土地や建物、電源設備などを譲り受け、2024年度中にAIデータセンターへの転換工事に着工する計画を進めている。^[1]

シャープは今回の売却を通じたアセットライト化によって、ブランド事業を中心とした事業構造の確立を目指している。KDDIによるAIデータセンターの速やかな構築に協力することで、両社は事業を通じた持続可能な社会の構築を進めていく方針だ。

なお、シャープ、KDDI、Super Micro Computer Inc.、データセクションの4社で進めてきたAIデータセンター構築に向けた協議は終了したが、SupermicroとデータセクションとはAIデータセンターの構築・運用に向けて引き続き連携を続けていくことを表明している。

AIデータセンター構築計画の概要

アセットライト化について

アセットライト化とは、企業が保有する資産（アセット）を最小限に抑え、経営の効率化を図る戦略のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 固定資産の売却による資金効率の向上
• 経営資源の効率的な配分と集中
• 事業構造の最適化と収益性の向上

シャープは堺工場跡地の売却を通じてアセットライト化を進め、ブランド事業を中心とした事業構造の確立を目指している。KDDIによるAIデータセンターへの転換は、遊休資産の有効活用と持続可能な社会の構築という両社の目標に合致した取り組みとなっている。

AIデータセンター構築に関する考察

シャープ堺工場跡地のAIデータセンター転換は、既存の産業インフラを活用した効率的な施設転換という観点で評価できる。特に電源設備などの既存インフラを活用できる点は、新規建設と比較して工期短縮とコスト削減に大きく貢献するだろう。

一方で、AIデータセンターの需要増加に伴う電力消費量の増大や環境負荷への対応が今後の課題となる可能性がある。再生可能エネルギーの活用や省エネ技術の導入など、持続可能な運営に向けた取り組みが必要不可欠だ。

また、AIデータセンターの構築・運用においては、Supermicroやデータセクションとのさらなる連携強化が重要になってくる。特に技術革新の速いAI分野において、複数企業の知見を活かした柔軟な運営体制の構築が求められるだろう。

参考サイト

1. ^ KDDI. 「シャープとKDDI、AIデータセンター構築に関する基本合意書を締結 | KDDI News Room」. https://newsroom.kddi.com/news/detail/kddi_nr_s-22_3629.html, (参照 24-12-11).

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