セキュリティ

SECURITY

公開：2024-12-12

【CVE-2024-12181】DedeCMS 5.7.116にクロスサイトスクリプティングの脆弱性、リモート攻撃のリスクが発生

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• DedeCMS 5.7.116でクロスサイトスクリプティングの脆弱性を確認
• uploads_add.phpのmediatypeパラメータに問題が発見
• CVSSスコア5.3でMEDIUMレベルの深刻度と評価

DedeCMS 5.7.116のSWFファイルハンドラに脆弱性

DedeCMSの最新バージョン5.7.116において、SWFファイルハンドラのuploads_add.phpファイルに新たな脆弱性が2024年12月4日に公開された。この脆弱性はクロスサイトスクリプティングを引き起こす可能性があり、mediatypeパラメータの操作によって攻撃が実行可能となっている。^[1]

脆弱性評価システムCVSSによると、この脆弱性はバージョン4.0で5.3点のミディアムレベルと評価されており、リモートからの攻撃が可能な状態となっている。攻撃の実行には特権レベルが必要とされるものの、攻撃条件の複雑さは低いと判断されている。

VulDBによって【CVE-2024-12181】として識別されたこの脆弱性は、攻撃コードが既に公開されており、早急な対応が必要とされる状況だ。CWEによる分類ではクロスサイトスクリプティング（CWE-79）とコードインジェクション（CWE-94）の両方に該当している。

DedeCMS 5.7.116の脆弱性詳細

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションに悪意のあるスクリプトを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力値を適切にサニタイズせずに出力する脆弱性を悪用
• 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
• セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される可能性

DedeCMS 5.7.116で発見された脆弱性は、mediatypeパラメータを通じてクロスサイトスクリプティング攻撃が可能となっている。この種の脆弱性は、入力値の検証が不十分な場合に発生し、攻撃者が悪意のあるスクリプトを実行できる状態となる可能性が高い。

DedeCMS 5.7.116の脆弱性に関する考察

DedeCMSの脆弱性対策において重要なのは、mediatypeパラメータに対する入力値のバリデーション強化と適切なエスケープ処理の実装である。Webアプリケーションのセキュリティ対策として、入力値の検証とサニタイズ処理は基本的な要件であり、これらの実装が不十分な状態でのリリースは避けるべきだろう。

今後の課題として、DedeCMSのセキュリティ監査プロセスの見直しと、継続的なセキュリティテストの実施が挙げられる。特にファイルアップロード機能は攻撃のターゲットとなりやすく、より厳密な入力値チェックとセキュリティ対策が必要となるだろう。

また、DedeCMSユーザーにとっては、定期的なバージョンアップと脆弱性情報の監視が重要となる。今回のような脆弱性が発見された場合、修正パッチの適用を迅速に行える体制を整えておくことが、セキュリティリスクの最小化につながるはずだ。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE-2024-12181 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-12181, (参照 24-12-12).

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