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公開：2024-12-12

WITH ALSが音楽フェスMOVE FES. 2024を開催、身体拡張技術とALS支援の最前線を紹介

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• WITH ALSがALS啓発音楽フェス「MOVE FES. 2024」を開催
• 脳波でロボットアームを操作する技術が公開実験で披露
• 身体拡張技術とALS支援の最前線について報告

MOVE FES. 2024でALS支援の最新技術が披露

一般社団法人WITH ALSは、ALS啓発を目的とした音楽フェス「MOVE FES. 2024」を2024年11月24日に東京都渋谷区のLINE CUBE SHIBUYAで開催した。イベントには来場者約823名に加え、配信・メタバースを含めて合計約1,300名が参加し、ALS当事者でありながらクリエイター・アーティストとして活動を続けるWITH ALS代表の武藤将胤氏が企画・演出を務めた。^[1]

東京大学大学院特任研究員WITH ALS脳科学技術アドバイザーの荻野幹人氏は、脳波を使ったコマンド操作の高速化やドローン操作のテスト実験など、最新の研究成果を発表した。特に2025年からはALS患者を対象とした広範囲実験を開始する計画を示し、脳波技術の一般化に向けた取り組みを紹介したのだ。

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の南澤孝太氏は、VRで触覚を感じられる技術や身体拡張の研究について講演を行った。さらにNTT技術協力のもと、わずか数秒の音声データから多言語に対応した合成音声を再現する技術が披露され、ALS当事者の新たなコミュニケーション手段として注目を集めている。

MOVE FES. 2024の技術展示まとめ

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身体拡張技術について

身体拡張技術とは、テクノロジーを活用して人間の身体機能を拡張・補完する技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 脳波や視線入力による機器操作が可能
• VRを活用した触覚コミュニケーションの実現
• 音声合成による多言語コミュニケーション支援

ALS患者向けの身体拡張技術は、脳波によるロボットアーム操作や視線入力によるDJ操作など、実用的な応用が進んでいる。特にWITH ALSの武藤将胤氏は視線入力で作曲やDJプレイを行うなど、身体拡張技術の可能性を実証している。

MOVE FES. 2024による身体拡張技術に関する考察

脳波操作やVR触覚技術など、最新の身体拡張技術がALS患者のQOL向上に大きく貢献する可能性を示している。特にNTTの音声合成技術は、わずかな音声データから多言語対応の合成音声を生成できる点で画期的であり、ALS患者のコミュニケーション手段として期待が高まっている。

今後の課題として、これらの技術を一般化し広く普及させるための仕組みづくりが挙げられる。特に2025年から開始予定のALS患者を対象とした広範囲実験は、技術の実用化に向けた重要なステップとなるだろう。

将来的には、身体拡張技術がファッションやライフスタイルの一部として社会に溶け込むことが期待される。メガネのように自然に受け入れられる身体拡張デバイスの実現に向けて、継続的な技術開発と社会実装の取り組みが必要だ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ALS啓発 音楽フェスにてテクノロジーとの共生、身体拡張の未来を表現 | 一般社団法人WITH ALSのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000045877.html, (参照 24-12-12).

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