日本リスキリングコンソーシアムがAI活用調査を発表、AIスキル習得者の76.9%が個人的興味から学習を開始し具体的成果を上げる人材は18.7%に
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記事の要約
- 日本リスキリングコンソーシアムがAI活用調査の結果を発表
- AIスキル習得のきっかけは個人的興味が76.9%で最多
- 具体的な業務成果を上げるAI人材は18.7%にとどまる
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日本リスキリングコンソーシアムによるAI人材の現状調査
日本リスキリングコンソーシアムは2024年12月9日、エンジニア職を除く5,694人を対象としたAI活用に関する調査結果を発表した。調査結果によると個人がAIスキル習得を始めたきっかけは「AI技術への個人的な興味」が76.9%で最多となり、次いで「業務の効率化が必要」が67.7%を占めている。[1]
AIスキルによって得られる成果について分析したところ、業務上で具体的成果を上げる「AI人材」は全体の18.7%にとどまることが明らかになった。具体的な成果を上げるためには31時間以上の学習時間が必要となる一方で、成果向上の余地がある層や学習サポートが必要な層の70%以上が20時間未満の学習時間にとどまっている。
調査では所属組織からの支援についても分析を行っており、AIスキル習得の継続における課題として「学習に必要な時間の確保が難しい」が52.1%で最多となった。所属企業・組織に求める支援として「学習費用の負担」が59.8%、「学習時間の確保」が53.6%、「実務でAIスキルを活用する機会を提供」が40.7%となっている。
AI活用調査の結果まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
調査対象 | 日本リスキリングコンソーシアム会員登録者(非エンジニア職)5,694名 |
調査時期 | 2024年9月10日から10月2日 |
具体的な成果を上げる人材 | 全体の18.7% |
必要な学習時間 | 31時間以上(AI人材の42.8%) |
主な課題 | 学習時間の確保(52.1%)、モチベーション維持(38.9%) |
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リスキリングについて
リスキリングとは、新しい職業に就くため、あるいは今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために必要なスキルを獲得することを指す。以下のような特徴がリスキリングには含まれている。
- 既存の職務に必要なスキルの再習得や更新
- 新たな職種や役割に必要なスキルの習得
- デジタル技術の進展に対応するための学び直し
日本リスキリングコンソーシアムは国や地方自治体、企業など250以上の団体で構成され、全国の人々が学び続ける機会を創出している。2024年12月時点で参画団体による提供プログラム数は1,500以上に達し、会員数は16万人を超える規模に成長している。
AI人材育成に関する考察
日本リスキリングコンソーシアムによる調査結果は、個人のAIスキル習得意欲の高さと実務での活用における課題を明確に示している。個人の興味関心がAI学習の大きな動機付けとなっている一方で、実務での具体的な成果創出には組織的なサポートが不可欠であることが浮き彫りになった。
企業・組織による環境整備の重要性が特に顕著となっており、AIを実際に活用できるシステムの導入や実務での活用機会の提供が求められている。継続的な学習支援と実践の場の提供によって、個人の学習意欲を実務での成果に結びつけることが可能になるだろう。
今後はAI人材育成において、個人の意欲と企業側の環境整備を両輪とした取り組みが必要となる。経営層のコミットメントによるビジョンの明確化と、それに基づく具体的な支援策の実施が、組織全体のAI活用促進につながることが期待される。
参考サイト
- ^ 日本リスキリングコンソーシアム. 「AI学習のきっかけ、76.9%が「個人的な興味」 自発的学習の一方、具体的な業務成果をあげられる人は18.7%にとどまる | 日本リスキリングコンソーシアム」. https://japan-reskilling-consortium.jp/news/285, (参照 24-12-12).
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