インタースペースがIT人材不足の実態調査を実施、バックエンドとインフラエンジニアの不足が深刻な課題に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

インタースペースがIT人材不足の実態調査を実施、バックエンドとインフラエンジニアの不足が深刻な課題に

PR TIMES より


記事の要約

  • 企業の87%がIT人材不足を実感または近い将来に実感する見込み
  • バックエンドエンジニアとインフラエンジニアの不足が深刻
  • 中途採用強化とリスキリングが主な対策として浮上

2030年に向けたIT人材不足の実態調査結果を公開

株式会社インタースペースのグループ会社TAG STUDIOは、経済産業省が発表したIT人材不足に関する企業の実態調査結果を2024年12月11日に公開した。全国の経営者・人事担当者・技術者102名を対象としたアンケート調査では、回答者の約9割が2030年までの最大79万人のIT人材不足を実感もしくは実感する見込みであることが明らかになっている。[1]

調査結果によると特に不足が深刻な職種として、バックエンドエンジニアが39%、インフラエンジニアが38%と上位を占めており、システム基盤を支える人材の確保が喫緊の課題となっている。AI・データ関連人材についても、AIエンジニアと機械学習エンジニアが31%、データエンジニアが29%と高い不足感を示している。

企業側の対策としては、中途採用の強化が53%と最も多く、次いで社内でのリスキリング・アップスキリングが47%、フリーランスや業務委託の活用が26%となっている。一方でIT部門の評価・待遇の向上に取り組む企業は4%にとどまり、人材確保・育成における新たな課題が浮き彫りとなった。

IT人材不足の実態調査結果まとめ

項目 詳細
調査期間 2024年11月18日~2024年12月2日
調査対象 全国の経営者・人事担当者・技術者(男性63人/女性37人/未回答2人)
年齢構成 20代25%、30代43%、40代24%、50代9%
不足職種 バックエンドエンジニア39%、インフラエンジニア38%、AIエンジニア31%
対策状況 中途採用強化53%、リスキリング47%、フリーランス活用26%
調査結果の詳細はこちら

リスキリングについて

リスキリングとは、既存の従業員に新しいスキルを習得させ、変化する業務ニーズに対応できるよう再教育することを指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • デジタル時代に必要な新しいスキルの習得を促進
  • 既存社員の能力を活かしながら新規分野へ展開
  • 人材不足を内部育成で解決する手法として注目

IT業界におけるリスキリングは、特にAIやクラウドなどの新技術への対応に重点が置かれており、企業の47%が取り組みを進めている。バックエンドやインフラなどの基盤技術から、AIやデータ分析といった先端分野まで、幅広い知識とスキルの習得を支援する取り組みが展開されている。

IT人材不足の実態調査に関する考察

現状のIT人材不足に対する企業の取り組みは、中途採用やリスキリングを中心とした即効性のある対策に集中している。しかしIT部門の評価・待遇改善への取り組みが4%にとどまっている現状は、長期的な人材確保・定着の観点から見直しが必要だろう。

今後はAIやデータ関連技術の進展により、より専門的なスキルを持つエンジニアの需要が高まることが予想される。企業がリスキリングプログラムを充実させ、既存社員のスキルアップを図ることは重要だが、同時に業界全体での人材育成の仕組みづくりも必要不可欠である。

また、フリーランスや業務委託の活用は柔軟な人材確保の手段として有効だが、ノウハウの蓄積や組織の技術力向上の観点では課題が残る。長期的な視点での人材戦略と、短期的な人材確保のバランスを取りながら、持続可能な技術組織の構築を目指すことが求められている。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「IT人材不足、企業の9割が「実感」!2030年問題を前に、危機感募らせる | 株式会社インタースペースのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000500.000013544.html, (参照 24-12-12).
  2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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