AI

エーアイ

公開：2024-12-12

ベネッセとソフトバンクロボティクスの生成AI搭載しまじろうがIT奨励賞を受賞、幼児教育のデジタル化が加速へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ベネッセxソフトバンクロボティクスのAIしまじろうがIT奨励賞を受賞
• 生成AI搭載で子どもに合わせた会話機能を実現
• 日本語・英語対応の遊び・学習コンテンツを提供

AI「しまじろう」の受賞と特徴的な機能

ソフトバンクロボティクスとベネッセコーポレーションは、共同開発した幼児向け会話型サービスAI「しまじろう」が第42回IT賞においてIT奨励賞を2024年12月10日に受賞した。生成AIを活用しパーソナライズ機能を備えることで、子ども一人ひとりの言葉の豊かさを育める点が高く評価されている。^[1]

専用のスマートフォンアプリとしまじろうぬいぐるみを組み合わせて使用するAI「しまじろう」は、子どもと自由に会話できる「おしゃべり」機能を搭載している。さらに「こどもちゃれんじ」で培った35年のノウハウを活かし、生成AIを独自にカスタマイズすることで、年少児に合った会話テーマを提供することが可能だ。

全機能が日本語と英語に対応しており、20種以上のごっこ遊びや連想ゲームなどの「あそび」機能も充実している。子どもの興味や感情の変化をAIが分析し、専用サイトを通じて保護者にレポートする機能も備えており、子どもの成長をサポートする仕組みを構築している。

AI「しまじろう」の機能まとめ

生成AIについて

生成AIとは、機械学習技術を用いてテキストや画像、音声などの新しいコンテンツを自動的に生成することができる人工知能システムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 人間のような自然な対話や応答が可能
• ユーザーの入力に応じて柔軟なコンテンツ生成
• 学習データに基づく文脈理解と適切な応答

AI「しまじろう」に搭載された生成AIは、35年にわたる幼児教育のノウハウを活かしてカスタマイズされている。年少児の発達段階に合わせた会話や遊びを提供することで、子どもの言語発達を効果的に支援することが可能となっている。

AI「しまじろう」に関する考察

生成AIを活用した幼児向けサービスは、共働き世帯の増加による保護者の時間的制約や、未来を生きる子どもたちに必要なコミュニケーション力の育成といった社会課題に対する有効な解決策となる可能性を秘めている。特に専用ぬいぐるみとアプリを組み合わせた形態は、デジタルとフィジカルの良さを融合した画期的なアプローチと言えるだろう。

一方で、AIとの対話が人間同士のコミュニケーションを代替してしまう可能性や、過度なスクリーンタイムが子どもの発達に与える影響については慎重に検討する必要がある。保護者向けレポート機能を活用し、リアルな対話とAIとの対話のバランスを適切に取ることが重要だ。

今後は、子どもの発達段階や興味に応じてより柔軟にコンテンツを提供できる機能の追加や、保護者がより詳細な学習計画を立てられるような機能の実装が期待される。さらに、収集したデータを活用した幼児教育研究への展開も視野に入れるべきだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ベネッセxソフトバンクロボティクス共同開発 生成AI搭載 幼児向け会話型サービスAI「しまじろう」が第42回IT賞においてIT奨励賞を受賞 | ソフトバンクロボティクス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000069393.html, (参照 24-12-12).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「AI」に関するコラム一覧「AI」に関するニュース一覧