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Planet SaversがNEDO GX事業に採択、大気中CO2回収技術の開発が本格始動へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

Planet SaversがNEDO GX事業に採択、大気中CO2回収技術の開発が本格始動へ

PR TIMES より


記事の要約

  • Planet SaversがNEDO GX事業に採択され最大5億円の助成を獲得
  • DACCUシステムのプロトタイプ開発に着手
  • 累計調達額が8億円を超える規模に

Planet SaversのDACCU技術開発が本格始動

東京大学発のDirect Air Captureスタートアップ、Planet Savers株式会社は2024年12月13日、NEDOによるGX分野のディープテック・スタートアップ支援事業への採択を発表した。Planet Saversは今回の採択により2年間で最大5億円の助成を受け、大気中CO2の回収・濃縮技術の開発を加速させることになった。[1]

Planet Saversが開発を進めるDACCUシステムは、ゼオライトをベースとした革新的なCO2吸着材と、同吸着材に最適化されたCO2回収・分離・濃縮装置で構成されている。このシステムにより、商用初号機では約$400/t-CO2まで、量産機では$100/t-CO2まで濃縮コストを低減させることが可能になるだろう。

Planet Saversは本事業を通じて、500kg~1ton/日のCO2回収・分離・濃縮が可能な商用初号機のプロトタイプ開発に取り組んでいく。株式投資や他の助成金と合わせた累計調達額は8億円を超え、2050年のCO2排出量ネットゼロ実現に向けた技術開発が一層加速するはずだ。

DACCU技術開発事業の概要

項目 詳細
事業名称 DACCU実用化のための高効率大気中CO2濃縮システム開発
助成金額 最大5億円(2年間)
開発目標 500kg~1ton/日のCO2回収・分離・濃縮
コスト目標 商用初号機:$400/t-CO2、量産機:$100/t-CO2
主要技術 ゼオライトベースのCO2吸着材、CO2回収・分離・濃縮装置
Planet Savers公式サイトはこちら

Direct Air Captureについて

Direct Air Capture(DAC)とは、大気中から直接CO2を回収する技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 大気中のCO2を直接捕捉し、濃縮・分離する革新的な技術
  • CO2排出量ネットゼロ実現に向けた重要なソリューション
  • 従来は高コストが課題で、$1,000/t-CO2程度のコストがかかっている

Planet Saversが開発するDACCUシステムは、ゼオライトベースの革新的な吸着材を活用することで、大幅なコスト削減を実現する可能性を秘めている。理論的には回収コストを$100/t-CO2まで低減できる可能性があり、DACの実用化に向けた重要な一歩となるだろう。

Planet SaversのDACCU技術開発に関する考察

Planet SaversのDACCU技術開発は、日本のカーボンニュートラル戦略において重要な意味を持つ取り組みである。特に、ゼオライトベースの吸着材を活用した独自のアプローチは、従来のDACシステムの課題であった高コスト構造を解決する可能性を秘めており、技術的なブレークスルーとなる可能性が高いだろう。

今後の課題として、実用化に向けた技術の安定性や耐久性の確保、スケールアップ時の課題への対応が挙げられる。特に、商用初号機から量産機へのスムーズな移行には、製造プロセスの最適化や品質管理体制の確立が不可欠となるだろう。

また、グローバル市場での競争力確保に向けては、コスト面での優位性に加えて、運用実績の蓄積や国際標準化への対応も重要となる。NEDOの支援を受けた今後2年間の開発期間で、これらの課題を着実に克服し、実用化へのロードマップを明確にしていくことが期待される。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「日本初のDirect Air CaptureスタートアップPlanet Savers、NEDO GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業(GX事業)に採択 | Planet Savers株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000130404.html, (参照 24-12-16).

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