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公開：2024-12-24

デジリハがNEDOのSBIR推進プログラムに採択、リハビリ評価システムの開発で医療DXを加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• デジリハがNEDOのSBIR推進プログラムに採択
• リハビリ評価システムの開発と大規模データ収集を実施
• 障害児者向けリハビリの質向上と個別最適化を推進

デジリハのSBIR推進プログラム採択によるリハビリ評価システムの開発

株式会社デジリハは、NEDOのSBIR推進プログラムの一気通過型フェーズ1に採択されたことを2024年12月24日に発表した。デジタルアートとセンサーを活用したリハビリ支援ツールを全国約130箇所の医療機関に提供している株式会社デジリハは、専門職の知識や経験に左右されないリハビリ評価および分析システムの開発を進めることになったのだ。^[1]

医療・福祉分野においてエビデンスに基づく介入の重要性が高まる中、リハビリや療育を含む障害児者支援の現場では評価システムの導入が遅れており、専門職の実践経験に依存する傾向が強かった。フェーズ1ではセンサーデータの信頼性・妥当性検証を通じた指標の選定を行い、フェーズ2では大規模データの収集およびダッシュボードの実装を進めていく予定である。

開発システムでは発達障害児における協調運動評価と脳性麻痺児における活動性評価を対象とし、包括的なデータベースの構築を目指している。各利用事業所が同一アカウントにデータを紐づけられる仕組みを提供し、国内外で標準化されている指標に加え、簡易センサーによる新たな指標も加えることで、より包括的な評価を実現することが可能になるだろう。

リハビリ評価システムの機能まとめ

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エビデンスに基づく介入について

エビデンスに基づく介入とは、科学的根拠に基づいて効果が実証された治療やケアを実践することを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 客観的なデータや研究結果に基づく治療方針の決定
• 標準化された評価指標による効果測定
• 継続的なデータ収集による治療効果の検証

リハビリテーション分野においては、患者個々の状態や進捗を定量的に評価し、それに基づいて最適な治療計画を立案することが重要とされている。デジリハのシステムは、センサー技術とデジタルアートを組み合わせることで、従来の主観的評価に頼らない新しいエビデンス構築の手法を提供することが期待されている。

デジリハのSBIR推進プログラム採択に関する考察

デジリハのシステムが実現すれば、専門職の経験や勘に依存しない客観的なリハビリ評価が可能になり、医療・福祉サービスの質的向上に大きく寄与するだろう。特にデジタルアートとセンサー技術を組み合わせたアプローチは、従来の評価手法では捉えきれなかった微細な変化や進捗を可視化できる可能性を秘めている。

ただし、システムの普及に向けては、データの信頼性・妥当性の確保や、異なる医療機関間でのデータ標準化など、技術的・運用面での課題が存在している。また、医療従事者や患者家族への適切な教育・トレーニングプログラムの提供も、システムの効果的な活用には不可欠だろう。

今後は、収集したデータの分析結果を活用した個別最適化されたリハビリプログラムの提案や、AIによる予後予測機能の追加など、さらなる機能拡張が期待される。医療・福祉分野のDXを推進する上で、デジリハの取り組みは重要なマイルストーンとなる可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「デジリハ、NEDO「SBIR推進プログラム」に採択されました | 株式会社デジリハのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000095667.html, (参照 24-12-24).

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