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公開：2025-01-17

SilverStone TechnologyがPC-9801風PCケース「FLP-01」を製品化、エイプリルフールのネタが実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• SilverStone TechnologyがPC-9801風PCケース「FLP-01」を製品化
• エイプリルフールのネタ画像が実際の商品として登場
• PC-9801シリーズを思わせるレトロなデザインを採用

SilverStone TechnologyがPC-9801風PCケース「FLP-01」を製品化

PCケースや電源ユニットなどを手がける台湾SilverStone Technologyは、往年の国産PC「PC-9801」シリーズを思わせるPCケース「FLP-01」の製品情報を公開した。このPCケースは2023年のエイプリルフールにSilverStone公式Xアカウントが投稿した画像がファンから好評を博したことをきっかけに製品化が決定したのだ。^[1]

FLP-01は横置きの白い筐体を採用し、左上にはブランドロゴ、その下にはアローラインとスリット、右側には上下2段のフロッピーディスクドライブを模した造形が配置されている。下段のフロッピーディスクドライブは実際には扉として機能し、内部にはUSB Type-CポートとUSB 3.0ポートを2基搭載することで最新のインターフェースにも対応している。

マザーボードはSSI-CEB、ATX、Micro-ATX、Mini-ITXに対応し、ストレージは5.25インチODD、3.5インチHDD、2.5インチSSDをサポートする汎用性の高い設計となっている。冷却システムには背面に80mm×2、右サイドに120mm×2、左サイドに120mm×1または80mm×1のファンを搭載可能で、優れた冷却性能と静音性を実現した。

FLP-01の仕様まとめ

PC-9801シリーズについて

PC-9801シリーズとは、NECが1982年から1995年まで販売していた国産パーソナルコンピュータのシリーズを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 日本初の16ビットパーソナルコンピュータとして開発
• 日本語処理に優れた独自のアーキテクチャを採用
• ビジネスユースからゲームまで幅広い用途で活用

PC-9801シリーズはビジネス分野を中心に広く普及し、その後継機種であるPC-9821を含むPC-9800シリーズ全体では、2004年3月の最終出荷までに累計1830万台を販売した実績を持つ。PC-9801シリーズは日本のコンピュータ文化の発展に大きく貢献し、多くのユーザーに愛用された国民機として知られている。

レトロPCケースFLP-01に関する考察

SilverStone TechnologyがPC-9801をモチーフにしたPCケースを製品化したことは、昨今のレトロコンピューティングへの関心の高まりを示す象徴的な出来事となっている。特にエイプリルフールのネタ企画が実際の製品化につながった点は、ユーザーの声に耳を傾けるSilverStoneの柔軟な製品開発姿勢を示しているだろう。

FLP-01の設計は、レトロなデザインを採用しながらも現代のPCパーツに対応する実用性を両立させている点が高く評価できる。一方で、PC-9801シリーズの象徴的な要素をより多く取り入れることで、さらなるノスタルジー性の向上が期待できるのではないだろうか。

今後はレトロPCケース市場の拡大に伴い、他メーカーからも同様のコンセプトを持つ製品が登場する可能性が考えられる。SilverStoneにはPC-9801シリーズ以外の往年の名機をモチーフにした製品ラインナップの拡充を期待したい。

参考サイト

1. ^ . 「FLP01」. https://www.silverstonetek.com/jp/product/info/computer-chassis/flp01/, (参照 25-01-17).

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