トゥギャッター社がXポストまとめサービスTogetterを分割、独自コンテンツメディアとまとめ機能を別ドメインで展開へ
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記事の要約
- TogetterがX連携サービスを2つに分割へ
- 既存のまとめ機能は新ドメインに移管
- トレンド中心の独自コンテンツ配信を強化
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トゥギャッター社がXポストまとめサービスTogetterの分割を発表
トゥギャッター株式会社代表取締役の吉田俊明氏は2025年1月22日、noteにてXポストまとめサービスTogetterを2つに分割すると発表した。既存のドメインtogetter.comではXのトレンドを中心とした独自コンテンツを配信するメディアとして展開し、ユーザーによるまとめ作成機能は新ドメインへと移行する予定だ。[1]
Togetterは広告単価の低下やGoogle検索からの流入減少に加え、月600万円を超えるXのEnterprise API利用料の負担により、厳しい経営状況に直面していた。この状況を打開するため、独自の編集体制を構築してコンテンツの質を向上させ、収益改善を目指すことになった。
新ドメインへ移行される既存のまとめ機能では、これまでのTogetterが持つ機能に加え、min.tの機能も統合される形となる。新着やランキングなどのコンテンツ露出機能はそのまま維持され、プライバシー設定などの機能も引き続き利用可能だ。
Togetterの分割計画まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
発表日 | 2025年1月22日 |
分割内容 | 独自コンテンツメディア(togetter.com)と新ドメインのまとめ機能 |
背景 | 広告単価低下、Google流入減少、XのAPI利用料負担 |
目的 | 収益改善、コンテンツ品質向上 |
機能統合 | min.tの機能を新ドメインに統合 |
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Enterprise APIについて
Enterprise APIとは、X(旧称Twitter)が提供する有料のAPI機能で、大規模なデータアクセスや高度な機能を利用可能にするサービスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 大量のデータ取得と分析が可能
- 高度なフィルタリングと検索機能を提供
- 安定したAPIアクセスを保証
TogetterはEnterprise APIを利用することで、ユーザーのXポストを収集しまとめ記事として提供するサービスを実現している。月額600万円を超える利用料が発生するため、多くのX連携サービスが終了する中、国内で唯一Enterprise APIを購入し続けているサービスとなっている。
Togetterの分割計画に関する考察
Togetterの分割計画は、コンテンツの質向上と収益改善を両立させる戦略として評価できる。独自コンテンツの強化によってGoogle検索からの流入増加が期待でき、既存のまとめ機能を別ドメインに移管することで、ユーザー生成コンテンツの自由度も維持できるだろう。
一方で、新ドメインへの移行に伴うユーザーの混乱や、分割後のブランド価値の維持が課題となる可能性がある。また、Enterprise APIの高額な利用料負担は依然として大きな課題であり、収益改善策の成否がサービスの存続を左右する重要な要素となるだろう。
サービス分割後も15年間蓄積されたXのログやまとめ記事は維持されることから、日本のインターネット文化の重要なアーカイブとしての価値は継続する。今後はコンテンツの質向上と収益化の両立を図りながら、デジタルアーカイブとしての役割も担っていくことが期待される。
参考サイト
- ^ . 「Togetterを2つに分割します。アーカイブの喪失を回避し、収益の改善を目指すリニューアルへ|Togetter(トゥギャッター )」. https://note.com/togetter/n/n670fea6b837b, (参照 25-01-23).
- Google. https://blog.google/intl/ja-jp/
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