DX

ディーエックス

公開：2025-01-28

Linkholaが森林クレジット化システムEARTHSTORYを開始、社有林の環境価値を最大化しカーボンクレジット創出を促進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Linkholaが社有林向けのクレジット申請受付を開始
• IFM方法論を基にした森林のクレジット化を実現
• 先着10社限定で50%割引キャンペーンを実施

LinkholaのEARTHSTORYによる森林クレジット化システム

株式会社Linkholaは森林資源を総合的にカーボンクレジット化できる方法論を開発し、ボランタリークレジット創出システム「EARTHSTORY」への実装を2025年1月27日に公開した。EARTHSTORYは企業の社有林を対象としたクレジット化申請の受付を開始し、天然林や二次林の炭素吸収固定効果、伐採を行わない森林の保全活動についても排出回避効果として評価されることになったのだ。^[1]

LinkholaはVCS（Verified Carbon Standard）など海外の民間主導のボランタリークレジット市場で採用されているIFM（Improved Forest Management）という方法論をベースに、日本の森林の植生や管理実態に適合するよう改良を重ねてきた。森林火災リスクの軽減や侵入種管理、自然再生促進など、水源涵養や生物多様性に資する様々な活動についても包括的に評価されるようになるだろう。

また、EARTHSTORYではCO2吸収・排出削減量に関する複雑な計算ロジックを予めシステム化しており、所定画面から必要最低限の情報入力とデータアップロードを行うだけで自動的に創出クレジット量が導かれる。申請からクレジット発行まで最短3ヶ月で処理できる効率的な審査プロセスを構築し、他クレジット制度には類を見ない圧倒的なユーザー体験を提供している。

EARTHSTORYの森林クレジット化の特徴まとめ

EARTHSTORYの詳細はこちら

IFM方法論について

IFM（Improved Forest Management）方法論とは、森林管理の改善による炭素吸収量や排出削減量を評価・定量化するための手法のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 天然林や二次林の炭素吸収固定効果を評価
• 伐採を行わない森林の保全活動を排出回避効果として評価
• 水源涵養や生物多様性に資する活動を包括的に評価

LinkholaはVCSなど海外の民間主導のボランタリークレジット市場で採用されているIFM方法論を日本の森林の実態に合わせて改良している。改良されたIFM方法論によって、国内の林業におけるカーボンクレジット創出の機会が大きく拡張されることが期待できるだろう。

EARTHSTORYの森林クレジット化システムに関する考察

EARTHSTORYの森林クレジット化システムは、従来のJクレジット制度では評価対象外だった多様な森林活動を包括的に評価できる点が画期的である。特に天然林や二次林の炭素吸収固定効果、伐採を行わない森林の保全活動を評価対象としたことで、より多くの企業が森林資源を活用したカーボンクレジット創出に参画できるようになるだろう。

一方で、クレジット化の対象となる森林面積が100ha以上と設定されていることから、中小規模の森林所有者にとってはハードルが高い可能性がある。今後は対象面積の要件緩和や、複数の小規模森林所有者が共同でクレジット化を申請できる仕組みの整備が期待されるだろう。

また、現在のEARTHSTORYは企業の社有林のみを対象としているが、今後は地方自治体や個人が所有する森林へも対象を拡大することで、より広範な森林のクレジット化が実現できる。衛星画像を活用した森林データ取得ツールの提供など、さらなる利便性向上に向けた取り組みにも期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ボランタリークレジット創出システム「EARTHSTORY」において社有林を対象としたクレジット申請受付開始 | 株式会社Linkholaのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000068026.html, (参照 25-01-28).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「DX」に関するコラム一覧「DX」に関するニュース一覧