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アボットがEternaニューロスティミュレータを販売開始、小型化と年5回の充電で患者の負担を大幅に軽減

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

アボットがEternaニューロスティミュレータを販売開始、小型化と年5回の充電で患者の負担を大幅に軽減

PR TIMES より


記事の要約

  • アボットがEternaニューロスティミュレータを販売開始
  • 自社従来品比22%小型化した充電式脊髄刺激システム
  • 年5回程度の充電で慢性疼痛を緩和可能

アボットの充電式脊髄刺激システムEternaニューロスティミュレータ

アボットメディカルジャパン合同会社は、慢性疼痛を緩和するための植込み型充電式脊髄刺激装置Eternaニューロスティミュレータを2025年1月より販売開始した。2024年9月19日に厚生労働省より製造販売承認を取得したEternaニューロスティミュレータは、脊髄に微弱な電流を与えることで慢性疼痛を緩和する脊髄刺激療法のためのシステムだ。[1]

日本における慢性疼痛の有病率は成人人口の22.5%と報告されており、推計患者数は約2,315万人にも及ぶことが明らかになっている。慢性疼痛による経済損失は約2兆円に上ると報告されており、アボットは患者と医師を対象とした広範囲な調査を実施し、より小さなサイズの植込み型装置が望まれているという結果を得ている。

Eternaは自社従来品比22%小型化を実現し、アボットの刺激波形技術BurstDR刺激を搭載している。BurstDR刺激は臨床エビデンスの信頼度が最も高いレベルであることを示す1Aエビデンスを備えたSCSの波形技術で、従来の波形技術よりも痛みを軽減するというデータが示されているのだ。

Eternaニューロスティミュレータの機能まとめ

項目 詳細
寸法 幅48mm、高さ38.7mm、厚さ8.9mm
充電頻度 年5回程度(標準的な使用状況の場合)
充電方式 ワイヤレス充電
MRI対応 TotalScan MRI技術により全身MRI検査が可能
患者用インターフェース iOS対応モバイルアプリで操作・バッテリー残量確認が可能

脊髄刺激療法について

脊髄刺激療法とは、脊髄の硬膜外腔にリードを挿入し、微弱な電流を流すことで痛みをコントロールする治療法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 硬膜外腔に配置される細いリードと腰下方の皮下に留置される小さな刺激装置で構成
  • 神経の異常な興奮を調整し、脳に伝わる痛みの信号を和らげる
  • 日本では30年以上に渡り使用されている実績のある治療法

脊髄刺激療法では、トニック刺激とバースト刺激という2種類の刺激を使用することが可能である。トニック刺激は従来からある刺激方法で一定間隔で電気刺激を送る一方、バースト刺激は脳内の自然な発火パターンを模した特殊な刺激方法で、刺激を感じない強さで治療を行うことが特徴だ。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「アボット、慢性疼痛を緩和する充電式脊髄刺激システム「Eterna™ニューロスティミュレータ」の販売を開始 | アボットメディカルジャパン合同会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000055167.html, (参照 25-01-31).
  2. 厚生労働省. https://www.mhlw.go.jp/index.html

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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