【CVE-2025-0321】ElementsKit Pro 3.7.8以前にXSS脆弱性、認証済み攻撃者によるスクリプト実行の危険性
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記事の要約
- ElementsKit ProにDOMベースのXSS脆弱性が発見
- バージョン3.7.8以前の全バージョンが影響を受ける
- Contributor以上の権限で任意のスクリプト実行が可能
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ElementsKit Pro 3.7.8以前のバージョンにXSS脆弱性が発見
WordfenceはWordPress用プラグインElementsKit Proのバージョン3.7.8以前に、DOMベースの格納型クロスサイトスクリプティング脆弱性が存在することを2025年1月28日に公開した。この脆弱性は入力の無害化と出力のエスケープが不十分なことに起因しており、urlパラメータを経由して悪用される可能性がある。[1]
この脆弱性は【CVE-2025-0321】として識別されており、CVSSスコアは6.4でMedium(中程度)の深刻度に分類されている。脆弱性の種類はCWE-79に分類され、攻撃には認証された状態でContributor以上の権限が必要となるものの、攻撃の難易度は低いと評価されている。
影響を受けるのはElementsKit Proの全バージョンで、脆弱性を悪用されると認証された攻撃者がページに任意のWebスクリプトを挿入することが可能となる。挿入されたスクリプトは、影響を受けるページにアクセスしたユーザーの環境で実行される危険性がある。
ElementsKit Pro 3.7.8の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-0321 |
脆弱性の種類 | DOMベースの格納型クロスサイトスクリプティング |
影響を受けるバージョン | 3.7.8以前の全バージョン |
CVSSスコア | 6.4(Medium) |
必要な権限 | Contributor以上 |
攻撃の難易度 | Low |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトを挿入できる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- Webサイトに悪意のあるスクリプトを埋め込むことが可能
- ユーザーの個人情報やセッション情報の窃取に悪用される可能性
- 格納型とリフレクション型、DOMベースの3種類が存在
DOMベースのクロスサイトスクリプティングは、クライアントサイドのJavaScriptによってDOMが動的に操作される際に発生する脆弱性である。ElementsKit Proの脆弱性は、入力値の無害化処理が不十分であることに起因しており、urlパラメータを経由して任意のスクリプトが実行可能となっている。
ElementsKit Pro 3.7.8のXSS脆弱性に関する考察
ElementsKit Proの脆弱性は、Contributor以上の権限を持つ攻撃者によって悪用される可能性があるため、多くのユーザーが存在するWordPressサイトでは特に注意が必要である。脆弱性が悪用された場合、正規ユーザーのブラウザ上で悪意のあるスクリプトが実行され、個人情報の窃取やセッションハイジャックなどの被害が発生する可能性が高い。
今後は入力値の無害化処理とエスケープ処理の徹底が求められ、特にDOMの動的な操作を行う機能については厳密な入力検証が必要となるだろう。また、WordPressプラグインの開発者は、セキュリティテストの強化とコードレビューの徹底を通じて、同様の脆弱性の発生を未然に防ぐ取り組みが重要となる。
さらに、WordPressサイトの管理者は、プラグインの更新状況を定期的に確認し、セキュリティアップデートが公開された場合は速やかに適用する体制を整える必要がある。プラグインの選定時には、開発元のセキュリティ対応の実績や更新頻度も考慮に入れることが望ましい。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2025-0321 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0321, (参照 25-02-04).
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