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【CVE-2025-24460】JetBrains TeamCityに不適切なアクセス制御の脆弱性、プロジェクト名の意図しない露出に注意

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TeamCity 2024.12.1未満に不適切なアクセス制御の脆弱性
  • プロジェクト名がエージェントプールで閲覧可能に
  • CVSSスコア4.3のミディアムレベルの脆弱性

TeamCity 2024.12.1未満のアクセス制御の脆弱性

JetBrains社は同社のCI/CDツールTeamCityにおいて、2024.12.1より前のバージョンに不適切なアクセス制御の脆弱性が存在することを2025年1月21日に公開した。この脆弱性は【CVE-2025-24460】として識別され、エージェントプール内でプロジェクト名が閲覧可能になってしまう問題が確認されている。[1]

この脆弱性のCVSSスコアは4.3で、深刻度は「MEDIUM」と評価されている。ベクトル文字列はCVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:Nとなっており、ネットワークを介した攻撃が可能で攻撃の複雑さは低いものの、攻撃者には一定の権限が必要とされている。

SSVCによる評価では、自動化された攻撃の可能性は「none」とされ、技術的な影響は「partial」と判定されている。JetBrains社は対策として、TeamCity 2024.12.1へのアップデートを推奨しており、詳細な情報は同社のセキュリティ情報ページで確認できる。

TeamCity 2024.12.1未満の脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-24460
影響を受けるバージョン TeamCity 2024.12.1未満
CVSSスコア 4.3(MEDIUM)
脆弱性の種類 不適切なアクセス制御
対策バージョン TeamCity 2024.12.1
セキュリティ情報の詳細はこちら

アクセス制御について

アクセス制御とは、システムやリソースへのアクセスを適切に管理し、権限のある利用者のみがアクセスできるようにする仕組みのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザー認証と権限管理による安全なアクセス制御
  • 不正アクセスからの保護と機密情報の保護
  • 監査ログによるアクセス履歴の追跡と管理

TeamCityの事例では、エージェントプール内でのプロジェクト名の可視性に関するアクセス制御の不備が指摘されている。この種の脆弱性は情報漏洩につながる可能性があり、特に企業の機密プロジェクトを扱う環境では重要な問題となっている。

TeamCityの脆弱性に関する考察

TeamCityの脆弱性はCVSSスコア4.3と中程度の評価ではあるものの、プロジェクト名の漏洩は組織の機密情報管理において看過できない問題となる可能性がある。特に大規模な開発プロジェクトや機密性の高い案件を扱う企業にとって、プロジェクト名の意図しない露出は競合他社への情報漏洩リスクとなるだろう。

今後は同様の問題を防ぐため、アクセス制御機能の設計段階でのセキュリティレビューの強化が求められる。また、定期的なセキュリティ監査やペネトレーションテストの実施により、早期に脆弱性を発見できる体制の構築も重要となってくるだろう。

TeamCityユーザーには速やかな更新が推奨されるが、更新に際してはCI/CDパイプラインへの影響を考慮した慎重な対応が必要となる。アップデートによる既存の開発フローへの影響を最小限に抑えつつ、セキュリティ対策を実施することが求められている。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2025-24460 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-24460, (参照 25-02-04).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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