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公開：2025-02-04

エーアイスクエアがQuickSummary2.0の個人情報マスキング機能を強化、金融機関向けセキュリティ対策を拡充

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• QuickSummary2.0が個人情報のマスキング機能を強化
• 口座番号や顧客番号など7項目の検出機能を追加
• 金融機関のコンタクトセンター向けセキュリティを拡充

エーアイスクエアのQuickSummary2.0がセキュリティ機能を強化

エーアイスクエアは生成要約サービスQuickSummary2.0において、個人情報のマスキング機能を大幅に強化したことを2025年2月3日に発表した。新たに口座番号や店名、店番号、顧客番号、マイページID、お客さま番号、申込番号の7項目を個人情報として検出対象に追加することで、コンタクトセンターでの安全な利用環境を実現している。^[1]

QuickSummary2.0は、コンタクトセンターの通話内容を生成AIで要約するサービスとして、auじぶん銀行やLIXILなど多くの企業に導入されており、生成AI要約の前段階で個人情報を自動検出してマスキングする機能を実装している。従来の氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日に加え、今回の機能強化によって金融機関での利用に対応した広範な個人情報保護を実現するだろう。

エーアイスクエアは2015年12月の設立以来、コンタクトセンター向けAIサービスの開発に注力しており、AIチャットボットQuickQAや音声認識サービスAI2ASRなどを展開している。QuickSummary2.0は2023年のリリース以降、わずか1年で数十社への導入を達成し、業界内で高い評価を得ることに成功した。

QuickSummary2.0の機能まとめ

QuickSummary2.0の詳細はこちら

生成要約サービスについて

生成要約サービスとは、AIを活用して長文のテキストや音声データを自動的に要約し、核となる情報を抽出するシステムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 自然言語処理技術による高精度な要約生成
• 大量のテキストデータを効率的に処理可能
• カスタマイズ可能な要約パターンの提供

コンタクトセンターでは日々大量の通話記録が生成されており、その内容を効率的に管理・活用することが課題となっている。生成要約サービスを導入することで、オペレーターの業務効率向上だけでなく、顧客対応品質の向上や、通話内容の分析による業務改善にも活用できるだろう。

QuickSummary2.0の個人情報保護機能強化に関する考察

QuickSummary2.0における個人情報マスキング機能の強化は、金融機関のコンタクトセンターにおける生成AI活用の新たな可能性を示している。特に口座番号や顧客番号などの金融関連情報を含む広範な個人情報の保護は、セキュリティ要件の厳しい金融業界での導入を促進する重要な要素となるだろう。

今後は取り扱う個人情報の種類がさらに多様化することが予想され、業界や用途に応じた柔軟なマスキング設定の必要性が高まる可能性がある。個人情報保護に関する法規制の変更や新たなセキュリティ脅威に対応するため、継続的な機能アップデートと、より高度な個人情報検出アルゴリズムの開発が求められるだろう。

また、生成AI技術の発展に伴い、要約精度とプライバシー保護のバランスを保つことが重要な課題となる。個人情報の完全な保護を確保しつつ、業務に必要な情報を適切に抽出・要約する技術の更なる進化が期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「生成要約サービスQuickSummary2.0のセキュリティ機能を大幅強化 | 株式会社エーアイスクエアのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000062562.html, (参照 25-02-04).

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