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公開：2025-02-04

鈴与が川越物流センターでAGV活用の次世代物流システムT-Carry systemを本格稼働、データ分析で作業効率化を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 鈴与が川越物流センターでT-Carry systemを本格稼働
• AGV80台による自動搬送システムで作業効率を向上
• データ分析で作業負荷を可視化し人員を適正配置

鈴与のAGVを活用した次世代物流システムT-Carry system導入

鈴与株式会社は川越物流センターにおいて、株式会社Nexa Wareが開発した次世代型物流システム「T-Carry system」を2024年9月に導入し本格稼働を開始した。このシステムは通過型物流センターにおける商品の仕分け作業を効率化するため、小型AGV80台による自動搬送機能を実装している。^[1]

T-Carry systemはバーコードで読み取った入荷商品を出荷先の間口まで自動搬送することで、作業者の移動時間と歩行距離を大幅に削減し生産性を向上させている。繁閑に応じてAGVの稼働台数を調整できる柔軟性を備え、データ分析サービスとの連携により効率的な仕分け作業を実現した。

物流センター内の業務最適化に向けて、作業エリア別の負荷状況を可視化するデータ分析サービスを導入することで、現場状況に応じた作業員の適正配置を実現している。小型AGVの稼働状況や間口の混雑状況などをデータ化・分析し、画面でリアルタイムにチェックすることが可能となった。

T-Carry systemの特徴まとめ

AGVについて

AGVとは「Automated Guided Vehicle（無人搬送車）」の略称で、プログラムされた経路に従って自動で荷物を運搬する装置のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 人手を介さず自動で物品を搬送可能な無人搬送システム
• プログラムされた経路に従い安全かつ効率的に動作
• バーコードや磁気テープなどで走行経路を制御

物流現場においてAGVは、作業者の負担軽減や効率化に大きく貢献する自動化設備として注目を集めている。鈴与のT-Carry systemでは、小型AGV80台を導入することで、入荷から仕分けまでの作業工程を効率化し、作業者の歩行距離削減と生産性向上を実現している。

T-Carry systemに関する考察

T-Carry systemの導入により、作業者の物理的負担が大幅に軽減され、多方面仕分けの効率化が実現されたことは高く評価できる。データ分析サービスとの連携により作業負荷の可視化が進み、人員配置の最適化にもつながっているのは、物流現場の課題解決に向けた重要な一歩となるだろう。

今後は、AGVの走行経路やバッテリー管理、メンテナンス体制の整備など、システムの安定運用に向けた取り組みが課題となる可能性がある。また、作業者とAGVの協調による新たな作業プロセスの確立や、AIを活用した予測型の仕分けシステムへの発展なども期待される。

物流業界全体としても、労働力不足や作業効率化という課題に直面している中、T-Carry systemのような次世代型物流システムの導入事例は、今後のモデルケースとなり得る。システムの運用実績やノウハウの蓄積を通じて、さらなる改善や機能拡張が進むことが期待できる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「鈴与㈱川越物流センターにてAGV を活用した次世代物流システム「T-Carry system」 本格稼働開始 | 鈴与株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000365.000075524.html, (参照 25-02-04).

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