【CVE-2025-25355】PHPGurukul Land Record System v1.0にSQLインジェクションの脆弱性、管理者権限での不正コード実行が可能な状態に
記事の要約
- PHPGurukul Land Record Systemでの深刻な脆弱性を確認
- SQLインジェクションの脆弱性が管理者ページで発見
- リモートからの任意のコード実行が可能な状態
PHPGurukul Land Record System v1.0にSQLインジェクションの脆弱性
2025年2月13日、MITRE Corporationは、PHPGurukul Land Record System v1.0の管理者ページに存在するSQLインジェクションの脆弱性を公開した。この脆弱性は【CVE-2025-25355】として識別されており、fromdateパラメータを介して任意のコードが実行可能な状態となっている。[1]
NVDのCVSS v3.1による評価では、この脆弱性は深刻度が「重要」(スコア7.2)に分類されている。攻撃の複雑さは「低」とされており、攻撃者は高い特権レベルを必要とするものの、ユーザーの操作なしで攻撃を実行できる状態だ。
この脆弱性は/admin/bwdates-reports-details.phpファイル内に存在しており、POSTリクエストのfromdateパラメータを経由して悪用される可能性がある。CISAはこの脆弱性情報を追加で確認し、2025年2月14日に更新情報を公開している。
PHPGurukul Land Record System v1.0の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-25355 |
影響を受けるバージョン | PHPGurukul Land Record System v1.0 |
脆弱性の種類 | SQLインジェクション(CWE-89) |
CVSSスコア | 7.2(重要) |
攻撃の複雑さ | 低 |
必要な特権レベル | 高 |
SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、アプリケーションのデータベースに対して不正なSQLクエリを挿入・実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- データベースの改ざんや情報漏洩を引き起こす可能性がある
- 入力値の適切な検証がない場合に発生する脆弱性
- 管理者権限での実行により被害が拡大する可能性がある
PHPGurukul Land Record System v1.0で発見された脆弱性は、fromdateパラメータの不適切な処理に起因している。この種の脆弱性は、入力値のサニタイズやプリペアドステートメントの使用、適切なエスケープ処理の実装によって防ぐことが可能だ。
PHPGurukul Land Record System v1.0の脆弱性に関する考察
PHPGurukul Land Record System v1.0の脆弱性は管理者権限を必要とするため、一般ユーザーへの直接的な影響は限定的となっている。しかし、攻撃の複雑さが低く評価されていることから、管理者アカウントが侵害された場合のリスクは非常に高いと言えるだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティレビューの強化が必要不可欠となる。特にデータベース操作を伴う処理については、プリペアドステートメントの採用やパラメータのバリデーション強化など、複数層での防御が重要になってくるだろう。
また、管理者向け機能のセキュリティ強化も課題として挙げられる。多要素認証の導入や特権アカウントの操作ログ監視、定期的なセキュリティ診断の実施など、包括的なセキュリティ対策の導入が望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-25355, (参照 25-02-18).
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