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公開：2025-02-21

チャリチャリと長大が名古屋市の自転車通行空間整備効果をビッグデータで可視化し利用実態を明確化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 名古屋市のシェアサイクル走行データを活用した効果検証を実施
• 自転車通行空間の利用実態と整備効果を可視化
• 走行データ分析により快適性と利用率の向上を確認

チャリチャリと長大による名古屋市自転車通行空間の実証実験

チャリチャリ株式会社は長大とともに、名古屋市の「Hatch Technology NAGOYA」課題提案型支援事業において自転車走行空間の効果検証を2025年2月20日に実施した。シェアサイクルの位置情報データを活用した広範囲での整備効果の検証は全国初の取り組みとなり、自転車通行空間の効果を客観的に評価することが可能になっている。^[1]

名古屋市は安全で使いやすい道路空間の実現のため、今後10年かけて約110kmの自転車通行空間を整備する計画を進めることになっている。従来は市職員による手作業での通行量調査であったが、ビッグデータ解析技術を活用することで広範囲での効率的な調査が実現し、リアルタイムでの計測も可能になるだろう。

本プロジェクトでは堀川東線を中心に、2023年9月および2024年9月の各1か月分の走行データを分析している。計2,830万コードに及ぶビッグデータの解析により、整備後の利用者数増加と快適性向上が確認され、さらに1,470件のアンケート回答と合わせた総合的な評価が実施される見込みだ。

実証実験の詳細まとめ

チャリチャリの詳細はこちら

ビッグデータ解析技術について

ビッグデータ解析技術とは、大量のデータから有用な情報や傾向を抽出し分析する技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 大規模データの効率的な処理と分析が可能
• リアルタイムでのデータ収集と解析を実現
• 客観的な指標に基づく効果測定を実現

本プロジェクトではIoT機器とスマートフォンを連携させることで、位置情報データを含む走行記録を収集している。収集されたデータはGPSによる詳細な位置情報と走行速度情報を含んでおり、自転車通行空間の利用状況や快適性の評価に活用されている。

名古屋市自転車通行空間の整備に関する考察

名古屋市の自転車通行空間整備事業におけるビッグデータ活用は、従来の手作業による調査の限界を克服する画期的な取り組みといえる。シェアサイクルの走行データを活用することで、広範囲にわたる利用実態の把握が可能になり、より効果的な整備計画の立案につながるだろう。

今後の課題として、天候や季節による利用状況の変動、イベントなどの一時的な要因による影響の分析が必要になると考えられる。データの蓄積と分析手法の改善により、より精度の高い効果検証が可能になり、市民の利便性向上に寄与するはずだ。

長期的には自転車通行空間の整備効果を可視化することで、他の自治体への展開も期待できる。持続可能な都市交通の実現に向けて、データに基づく整備計画の策定と効果検証の重要性は一層高まるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「シェアサイクルサービス『チャリチャリ』、ビッグデータ解析を活用した名古屋市の自転車専用レーンの効果検証を実施 | チャリチャリ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000157.000048038.html, (参照 25-02-21).

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