セキュリティ

SECURITY

公開：2025-02-21

GoogleがGoogle Driveの制限付きフォルダアクセス機能を一般提供開始、情報管理の柔軟性が向上へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Google DriveがMy Driveフォルダの制限アクセス機能を一般提供開始
• 2026年2月までに特定ファイル・フォルダの制限アクセスオプションを統合
• 共有ドライブマネージャーがセンシティブコンテンツのアクセス管理可能に

Google Driveの制限付きフォルダアクセス機能が一般提供へ

Googleは2025年2月18日、Google Driveの共有ドライブとMy Driveにおけるフォルダの制限付きアクセス機能の一般提供を開始した。共有ドライブマネージャーやMy Driveの所有者は特定のユーザーに対してフォルダのアクセスを制限することが可能となり、2026年までに制限付きアクセスの原則が統合されることになった。^[1]

My Driveユーザーは2026年2月までの間、ファイルやフォルダへのアクセスを制限する2つのオプションを利用できるようになった。1つ目は特定のユーザーの役割を変更する「アイテムのみ更新」機能であり、2つ目はフォルダ全体のアクセスを制限する「フォルダアクセスの制限」機能となっている。

共有ドライブにおいては、共有ドライブマネージャーとコンテンツマネージャーが特定のフォルダを開くことができるユーザーを指定することが可能になった。通常のアクセス権を持つユーザーは「センシティブ」なファイルやフォルダの存在を確認できるものの、アクセスには許可申請が必要となるだろう。

Google Driveの制限付きフォルダアクセス機能の詳細

制限付きアクセスについて

制限付きアクセスとは、特定のユーザーのみがフォルダやファイルにアクセスできるように設定する機能のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• フォルダ単位でのアクセス制御が可能
• センシティブな情報の保護に効果的
• 柔軟なアクセス権限管理を実現

Google Driveの制限付きアクセス機能は、組織内での情報管理をより効果的にするためのツールとして位置づけられている。共有ドライブでは、1つの共有ドライブ内で制限付きコンテンツと非制限コンテンツを管理することが可能となり、異なるアクセスレベルのために複数のフォルダを作成する必要性が解消された。

Google Driveの制限付きアクセス機能に関する考察

Google Driveの制限付きアクセス機能の一般提供は、組織内のセキュリティ管理の観点から重要な進展となる。特に共有ドライブにおいては、単一の共有ドライブ内で異なるアクセスレベルのコンテンツを管理できるようになり、情報管理の柔軟性が大幅に向上することが期待できるだろう。

しかし、2026年に予定されている制限付きアクセスオプションの統合に向けては、既存のアクセス設定の移行が課題となる可能性がある。特に大規模組織では、既存の共有設定の見直しや新しい権限体系への移行に時間とリソースが必要となることが予想されるだろう。

今後はAPI機能の拡充によって、開発者がより効果的にアクセス制御を実装できるようになることが期待される。また、エディターの権限変更に関する設定が2025年8月に変更されることから、組織全体での包括的なアクセス管理戦略の見直しが必要になるだろう。

参考サイト

1. ^ Google Workspace. 「 Google Workspace Updates: Updating the access experience in Google Drive 」. https://workspaceupdates.googleblog.com/2025/02/updating-access-experience-in-google-drive.html, (参照 25-02-21).
2. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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