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公開：2025-02-21

ニコン・トリンブルの地上型レーザースキャナーシステムがNETISのVE評価を獲得、3D測量業務の効率化に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 地上型レーザースキャナーシステムがNETISでVE評価へ昇格
• 3D測量の点群データを自動合成する機能を搭載
• 工程とコストの大幅削減効果が高く評価される

自動合成機能搭載の地上型レーザースキャナーシステムがVE評価を獲得

株式会社ニコン・トリンブルが提供する自動合成機能を搭載した地上型レーザースキャナーシステムが、2025年2月17日付でNETISにおいてVE評価へ昇格したことが発表された。このシステムは3D測量において複数の観測点でスキャニングした点群データの特徴点を自動的に見つけ出して合成する革新的な技術であり、現場での作業効率を大幅に向上させる機能を実現している。^[1]

スキャニングした複数の点群データは高速WiFi通信でタブレットPCへ自動転送され、搭載されたソフトウェアによってリアルタイムに合成処理が行われることで、現場作業員は3D形状を確認しながらスキャニング作業を進めることが可能になった。従来の3D測量で必要とされていた複雑な位置合わせ作業が不要となり、作業工程の大幅な削減を実現している。

NETISによる調査では、評価者の75%が今後も是非活用したいと回答し、19%が活用を検討したいと回答するなど、全体の94%が継続的な活用を希望する高い評価を得ている。技術としての有効性が認められたことで、継続的な調査が不要とされるVE評価への昇格が決定したのである。

地上型レーザースキャナーシステムの機能まとめ

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NETISについて

NETISとは、新技術情報提供システム（New Technology Information System）の略称で、国土交通省が運営するデータベースシステムを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 民間企業の新技術活用を促進するためのプラットフォーム
• 登録技術の活用提案で工事成績評定の加点対象
• 活用結果が良好な場合は追加加点の対象

NETISの評価システムにおいて、VE評価は技術としての有効性が認められ継続的な調査が不要とされた技術に与えられる高い評価区分である。民間企業が開発した新技術を公共工事に積極的に活用するための重要な指標として機能しており、建設業界の技術革新を支える重要な役割を果たしている。

地上型レーザースキャナーシステムに関する考察

地上型レーザースキャナーシステムの自動合成機能は、3D測量業務における作業効率の大幅な向上をもたらす画期的な技術革新である。従来のターゲット設置による位置合わせ作業が不要となり、作業時間の短縮とコスト削減が実現できることから、建設現場における生産性向上に大きく貢献することが期待される。

今後の課題として、様々な環境下での精度維持や大規模データの処理速度の向上が挙げられるだろう。特に悪天候時や複雑な地形での自動合成機能の信頼性確保が重要であり、測量精度を担保しながら作業効率を向上させる更なる技術開発が求められている。

建設DXの推進において3D測量データの活用は不可欠であり、本システムの普及は建設業界全体のデジタル化を加速させる可能性を秘めている。今後はBIMやCIMとの連携強化により、設計から施工、維持管理までの一貫したデジタルワークフローの確立が期待されるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「3D測量業務を大幅削減「自動合成機能を搭載した地上型レーザースキャナーシステム」がNETISの評価ランク「VE」へ昇格 | 株式会社ニコン・トリンブルのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000015437.html, (参照 25-02-21).

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