【CVE-2024-13478】WordPressプラグインLTL Freight Quotes – TForce Editionに認証不要のSQLインジェクション脆弱性が発見、データベースからの情報漏洩のリスクに
記事の要約
- WordPressプラグインLTL Freight Quotes – TForce Editionに脆弱性
- SQLインジェクション攻撃により機密情報が流出の可能性
- バージョン3.6.4以前の全バージョンが影響を受ける
WordPressプラグインLTL Freight Quotes – TForce Editionのバージョン3.6.4以前に深刻な脆弱性
WordFenceは2025年2月19日、WordPressプラグイン「LTL Freight Quotes – TForce Edition」のバージョン3.6.4以前に認証なしでSQLインジェクションが可能な脆弱性を発見したことを公開した。この脆弱性は「CVE-2024-13478」として識別され、CVSSスコア7.5の深刻度の高い問題として報告されている。[1]
この脆弱性は「dropship_edit_id」および「edit_id」パラメータにおけるユーザー入力の不十分なエスケープと、既存のSQLクエリの不適切な処理に起因している。認証されていない攻撃者が既存のクエリに追加のSQLクエリを付加することで、データベースから機密情報を抽出できる可能性が指摘されている。
この問題はCWE-89(SQLインジェクション)に分類され、攻撃の複雑さは低く、特権は不要とされている。CVSSベクトルによると、攻撃者はネットワーク経由でアクセス可能で、ユーザーの操作を必要とせずに情報漏洩を引き起こす可能性がある。
脆弱性の詳細情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13478 |
影響を受けるバージョン | 3.6.4以前の全バージョン |
脆弱性の種類 | SQLインジェクション(CWE-89) |
CVSSスコア | 7.5(HIGH) |
問題のあるパラメータ | dropship_edit_id、edit_id |
SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、悪意のあるSQLコードを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 入力値の不適切な検証により、攻撃者が任意のSQLコマンドを実行可能
- データベースの読み取り、改ざん、削除などの不正操作が可能
- 認証をバイパスして管理者権限を取得する危険性がある
LTL Freight Quotes – TForce Editionの脆弱性では、特に認証されていないユーザーが既存のSQLクエリに追加のクエリを付加できる問題が指摘されている。この種の脆弱性は、適切な入力値のバリデーションとエスケープ処理、プリペアドステートメントの使用により防ぐことが可能である。
LTL Freight Quotes – TForce Editionの脆弱性に関する考察
認証なしでSQLインジェクションが可能という点は、プラグインのセキュリティ設計における重大な欠陥を示している。特にeコマース関連のプラグインでこのような脆弱性が発見されたことは、顧客データや決済情報などの機密情報が危険にさらされる可能性があり、早急な対応が必要となるだろう。
この脆弱性の影響を受けるバージョンが3.6.4以前の全バージョンという点は、長期間にわたってリスクが存在していた可能性を示唆している。WordPressプラグインの開発においては、セキュリティレビューの強化とともに、定期的な脆弱性診断の実施が重要になってくるだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、自動化されたセキュリティテストの導入が求められる。特にSQLインジェクション対策は基本的なセキュリティ要件であり、プラグイン開発のベストプラクティスとして確立される必要がある。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13478, (参照 25-02-28).
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