【CVE-2025-1355】needyamin社のLibrary Card System 1.0に深刻な脆弱性、無制限ファイルアップロードの危険性が浮上
記事の要約
- Library Card System 1.0でファイルアップロード制限の脆弱性が発見
- signup.phpで無制限ファイルアップロードが可能な状態
- 脆弱性はCVSS 3.1で7.3(High)と評価
【CVE-2025-1355】Library Card System 1.0の脆弱性概要と影響
needyamin社のLibrary Card System 1.0において、重大な脆弱性が2025年2月16日に公開された。signup.phpファイルのAdd Picture機能において無制限のファイルアップロードが可能な状態であることが判明し、この脆弱性はCVE-2025-1355として識別されている。この脆弱性は既に公開されており、攻撃者による悪用の可能性が指摘されている。[1]
この脆弱性はCWE-434(Unrestricted Upload)およびCWE-284(Improper Access Controls)に分類され、CVSS 3.1において深刻度「High」の7.3と評価されている。攻撃は遠隔から実行可能であり、特別な認証情報や利用者の操作を必要としないため、早急な対応が求められる状況だ。
脆弱性の報告を受けたベンダーに対して早期に連絡が試みられたが、現時点で何らの対応も得られていない状況が続いている。この状況下では、Library Card System 1.0の利用者は独自の緩和策を講じる必要があり、システムのセキュリティ管理者による迅速な対応が不可欠となっている。
Library Card System 1.0の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-1355 |
CWE分類 | CWE-434: Unrestricted Upload, CWE-284: Improper Access Controls |
CVSS評価 | 7.3 (High) - CVSS:3.1 |
影響を受けるバージョン | Library Card System 1.0 |
脆弱性の発見者 | Maloy Roy Orko |
無制限ファイルアップロードについて
無制限ファイルアップロードとは、Webアプリケーションにおいてファイルのアップロード機能に適切な制限が実装されていない状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ファイルタイプやサイズの検証が不十分または未実装
- アップロードされたファイルの実行権限が適切に制御されていない
- マルウェアや悪意のあるスクリプトのアップロードが可能
無制限ファイルアップロードの脆弱性は、攻撃者がWebシェルなどの悪意のあるファイルをアップロードすることを可能にし、システムへの不正アクセスや権限昇格などの深刻な被害につながる可能性がある。Library Card System 1.0においても、この脆弱性によってシステムの完全性が脅かされる危険性が指摘されている。
Library Card System 1.0の脆弱性に関する考察
無制限ファイルアップロードの脆弱性が発見されたことは、図書館システムのセキュリティ管理における重要な警鐘となっている。特にユーザー登録時の画像アップロード機能は一般的な要件であるが、適切な入力検証やファイル制御の実装が不可欠であり、この基本的なセキュリティ対策の欠如は深刻な問題となっている。
今後の課題として、ファイルアップロード機能の実装における包括的なセキュリティガイドラインの整備が必要となるだろう。具体的には、許可するファイル形式の厳格な制限、ファイルサイズの上限設定、アップロードされたファイルの保存場所とアクセス権限の適切な管理などが重要な要素となる。
Library Card Systemの開発者には、脆弱性報告に対する迅速な対応体制の確立も求められる。セキュリティ研究者からの報告を適切に処理し、必要なパッチを迅速にリリースする体制を整えることで、今後同様の問題の再発を防ぐことが可能となるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1355, (参照 25-02-28).
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