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【CVE-2024-13654】WordPressテーマZoxPressに認可の欠陥、Subscriber権限で任意のオプション値削除が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPressテーマZoxPressに認可の欠陥を発見
  • Subscriber権限以上で任意のオプション値削除が可能
  • サービス拒否攻撃につながる深刻な脆弱性

ZoxPress 2.12.0以前のWordPressテーマに認可の欠陥

WordPressテーマ「ZoxPress - The All-In-One WordPress News Theme」において、認証済みユーザーが任意のオプション値を削除できる脆弱性が2025年2月12日に公開された。この脆弱性は2.12.0以前のバージョンに存在しており、reset_options関数における機能チェックの欠如に起因している。[1]

この脆弱性は認証済みユーザーであればSubscriber権限以上で悪用可能であり、攻撃者はサイトのオプション値を任意に削除することができる。サイトのオプション値を削除することで正常な動作が妨げられ、正規ユーザーへのサービス提供が停止する可能性がある深刻な問題となっている。

本脆弱性はCVE-2024-13654として識別されており、CVSS v3.1のスコアは8.1と高いリスクレベルに分類されている。Wordfenceの調査によると、攻撃にはネットワークアクセスが必要だが、攻撃の複雑さは低く、認証情報があれば容易に実行可能だとされている。

ZoxPress脆弱性の詳細情報まとめ

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-13654
影響を受けるバージョン 2.12.0以前のすべてのバージョン
脆弱性の種類 CWE-862: Missing Authorization
CVSSスコア 8.1 (HIGH)
必要な権限 Subscriber以上
発見者 Lucio Sá

認可の欠陥について

認可の欠陥とは、システムやアプリケーションにおいて、ユーザーの権限チェックが適切に実装されていない状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 必要な権限チェックが実装されていないか不十分
  • 低権限ユーザーが高権限機能にアクセス可能
  • 意図しない権限昇格や情報漏洩のリスクが存在

ZoxPressの事例では、reset_options関数に対する適切な権限チェックが実装されていないことが問題となっている。この欠陥により、本来アクセスを制限すべき設定変更機能にSubscriber権限のユーザーがアクセス可能となり、サービス拒否攻撃のリスクが生じている。

ZoxPress脆弱性に関する考察

WordPressテーマの脆弱性は、サイト運営者にとって深刻な影響をもたらす可能性がある重要な問題である。特にZoxPressの場合、ニュースサイト向けのテーマということもあり、情報発信の停止は運営者の信頼性や収益に直接的な影響を与える可能性が高いだろう。

今後は開発者側で適切な権限チェックの実装と定期的なセキュリティ監査の実施が重要となってくる。特にWordPressのような広く使われているプラットフォームのテーマやプラグインは、攻撃者の標的になりやすいため、セキュリティ対策の強化が急務となっている。

利用者側としては、使用しているテーマやプラグインの定期的なアップデートと、ユーザー権限の適切な管理が重要となる。特にSubscriber権限の付与は慎重に行い、必要最小限の権限設定を心がけることで、被害を最小限に抑えることが可能だろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13654, (参照 25-03-01).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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