セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-04

【CVE-2024-13802】WordPressプラグインBandsintown Events 1.3.1に深刻な脆弱性、Contributor権限で攻撃可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• WordPressプラグインBandsintown Eventsの脆弱性を発見
• バージョン1.3.1以下でクロスサイトスクリプティングの脆弱性
• Contributor以上の権限で任意のスクリプト実行が可能に

WordPressプラグインBandsintown Events 1.3.1のXSS脆弱性

WordPressプラグインのBandsintown Eventsにおいて、バージョン1.3.1以下に深刻な脆弱性が発見され、2025年2月20日に公開された。この脆弱性は入力データの不十分なサニタイズと出力エスケープに起因しており、Contributor以上の権限を持つ攻撃者が任意のWebスクリプトを注入できる状態となっている。^[1]

脆弱性はCVE-2024-13802として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング（CWE-79）に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされているが、攻撃には認証が必要とされている。

この脆弱性は'bandsintown_events'ショートコードを介して発生し、注入されたスクリプトはページにアクセスするユーザーの環境で実行される可能性がある。CVSSスコアは6.4（MEDIUM）と評価されており、機密性と完全性への影響が指摘されている。

脆弱性の詳細情報まとめ

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力値の不適切な検証によって発生する脆弱性
• ユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトが実行される
• セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される可能性

今回のBandsintown Events脆弱性では、プラグインのショートコード機能における入力値のサニタイズ処理が不十分であることが原因となっている。Contributor以上の権限を持つユーザーが悪意のあるスクリプトを含むコンテンツを投稿すると、そのページにアクセスした一般ユーザーの環境でスクリプトが実行される可能性がある。

Bandsintown Events脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、サイト全体のセキュリティに大きな影響を及ぼす可能性があるため、早急な対応が必要となっている。Contributorレベルの権限でも攻撃が可能という点は、多くの投稿者が存在するサイトにおいて特に重要な問題となるだろう。プラグイン開発者には、入力値の検証とエスケープ処理の強化が求められている。

今後のセキュリティ対策として、WordPressサイト管理者はプラグインの定期的なアップデートチェックと、ユーザー権限の適切な管理が重要となってくる。特にContributor権限の付与については、信頼できるユーザーに限定するなど、より慎重な運用が必要となるだろう。

また、WordPressエコシステム全体として、プラグイン開発時のセキュリティガイドラインの更なる整備と、開発者向けの教育プログラムの充実が望まれる。セキュリティ専門家とプラグイン開発者のコミュニケーションを促進し、脆弱性の早期発見と修正を実現する体制作りが重要である。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13802, (参照 25-03-04).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧