セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-04

【CVE-2025-1441】Royal Elementor Addons and Templates脆弱性発見、クロスサイトリクエストフォージェリによる攻撃の危険性が判明

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Royal Elementor Addons and Templatesに深刻な脆弱性
• WordPressプラグインのバージョン1.7.1007まで影響
• クロスサイトリクエストフォージェリによる攻撃の可能性

Royal Elementor Addons and Templatesの脆弱性【CVE-2025-1441】

WordfenceはWordPress用プラグイン「Royal Elementor Addons and Templates」のバージョン1.7.1007以前に存在する脆弱性情報を2025年2月19日に公開した。この脆弱性は「wpr_filter_woo_products」機能におけるnonceの検証が不適切であることに起因しており、CVSSスコアは6.1（MEDIUM）と評価されている。^[1]

この脆弱性は認証されていない攻撃者が管理者に悪意のあるリンクをクリックさせることで、クロスサイトスクリプティングの実行が可能になるという深刻な問題を引き起こす可能性がある。攻撃の成功には管理者の操作が必要となるものの、攻撃者に特別な権限は不要とされている。

脆弱性の発見者はMatthew Rollingsで、CWE-352（クロスサイトリクエストフォージェリ）に分類されている。攻撃者は被害者のブラウザを介して不正なリクエストを送信することが可能となり、Webアプリケーションのセキュリティに重大な影響を及ぼす可能性がある。

脆弱性の影響範囲まとめ

クロスサイトリクエストフォージェリについて

クロスサイトリクエストフォージェリ（CSRF）とは、Webアプリケーションに対する攻撃手法の一つで、ユーザーが意図しないリクエストを強制的に実行させる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 正規ユーザーの認証情報を悪用した不正なリクエストの送信
• ユーザーの意図しない操作や変更の強制実行
• セッション管理の不備を突いた攻撃の実行

Royal Elementor Addons and Templatesの脆弱性では、攻撃者が管理者権限を持つユーザーに悪意のあるリンクをクリックさせることで、CSRFを介してクロスサイトスクリプティング攻撃を実行することが可能となる。この攻撃は「wpr_filter_woo_products」機能のnonceバリデーションの不備を突いており、Webサイトのセキュリティを著しく低下させる可能性がある。

WordPressプラグインの脆弱性対策に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性対策において、定期的なアップデートの重要性が改めて浮き彫りになっている。プラグインの開発者は脆弱性が発見された場合、迅速にセキュリティパッチをリリースする必要があるが、ユーザー側も常に最新のセキュリティ情報をチェックし、更新プログラムを適用する体制を整えることが求められるだろう。

今後はWordPressプラグインのセキュリティ審査をより厳格化し、開発段階での脆弱性チェックを強化することが重要となる。特にnonceのような重要なセキュリティ機能の実装については、開発者向けのガイドラインを整備し、セキュリティベストプラクティスの遵守を徹底させる必要があるだろう。

また、WordPressコミュニティ全体でセキュリティ意識を高め、脆弱性情報の共有や対策方法の啓発を積極的に行うことが望まれる。プラグインのセキュリティ品質を向上させるためには、開発者とユーザーの双方が継続的に学習し、セキュリティ対策に取り組む姿勢が不可欠となるはずだ。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1441, (参照 25-03-04).

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