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【CVE-2024-13456】WordPress用プラグインEasy Quiz Maker 2.0にXSS脆弱性、Contributor権限で悪用の可能性

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Easy Quiz Maker 2.0以前のバージョンにXSS脆弱性が発見
  • Contributor以上の権限を持つユーザーが悪用可能
  • wqt-questionショートコードの入力検証に問題

WordPress用プラグインEasy Quiz Maker 2.0のXSS脆弱性

WordFenceは2025年2月12日、WordPress用プラグイン「Easy Quiz Maker」のバージョン2.0以前に存在するクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性を公開した。この脆弱性は「wqt-question」ショートコードにおけるユーザー入力の検証が不十分であることに起因している。[1]

この脆弱性はContributor以上の権限を持つ認証済みユーザーによって悪用される可能性があり、攻撃者は任意のウェブスクリプトをページに注入することが可能となっている。注入されたスクリプトは、影響を受けるページにアクセスしたユーザーのブラウザ上で実行される危険性が指摘されている。

CVSSスコアは6.4(深刻度:中)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、この脆弱性の悪用には特権レベルが必要とされ、スコープへの影響が確認されている点も特徴的だ。

Easy Quiz Maker 2.0の脆弱性概要

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-13456
影響を受けるバージョン 2.0以前のすべてのバージョン
脆弱性のタイプ クロスサイトスクリプティング(CWE-79)
CVSSスコア 6.4(中)
必要な権限 Contributor以上

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことを可能にする深刻な問題である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにページに出力される
  • 攻撃者は任意のJavaScriptコードを実行可能
  • 被害者のブラウザ上でスクリプトが実行される

Easy Quiz Makerの脆弱性は、プラグインのショートコード機能における入力値の検証と出力のエスケープ処理が不十分であることに起因している。この種の脆弱性は、Webアプリケーションのセキュリティにおいて最も一般的な問題の一つとされ、適切な入力検証と出力エスケープの実装が重要だ。

WordPress用プラグインの脆弱性に関する考察

WordPress用プラグインの脆弱性は、プラグインの開発者が適切なセキュリティ対策を実装していない場合に発生することが多く、特に入力値の検証や出力のエスケープ処理が不十分であることが主な原因となっている。Easy Quiz Makerの事例では、Contributor以上の権限を持つユーザーによる攻撃が可能となっており、管理者権限を持たないユーザーでも攻撃が実行できる点が深刻だ。

今後のWordPressプラグイン開発においては、セキュリティテストの強化やコードレビューの徹底が必要不可欠となるだろう。特にユーザー入力を扱うプラグインでは、入力値の検証と出力のエスケープ処理を徹底的に実装することが重要だ。また、プラグインの開発者向けのセキュリティガイドラインの整備も検討する必要がある。

WordPressのエコシステムにおいて、プラグインの脆弱性は常に大きな課題となっている。今後は、セキュリティ専門家による定期的な監査やWordPress本体との連携強化など、より包括的なセキュリティ対策が求められるだろう。プラグインの品質向上とセキュリティ強化は、WordPressプラットフォームの信頼性維持に不可欠な要素となる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13456, (参照 25-03-04).

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